［散文詩］創造と芸術のとき

創造と芸術のとき

何も血のつながったかぞくだけが
しあわせを分かち合えるわけじゃない

血のつながった家族でしか
所有を分け合えないわけじゃない

ひととひとの結ぶつながりは
もっと大きなかのうせいをもってる

何も限られた専門家だけが
音楽や芸術を愛でられるわけじゃない

お墨つきの芸術家だけが
自己表現の弓矢を手にするわけじゃない

ひとの手は　声は　からだは
精巧な器具であり楽器だ

いかにして弾きこなさん
この口蓋周辺の　ちきゅういっしゅう楽団

いかにして乗りこなさん
この御社（みやしろ）たる　身体（からだ）

いかにして操縦せん
この頑なで癖だらけの　脳

NO　NO　NO　NO　NO
YES　YES YES　YES　YES

はい
はい
ハーイ

令和三年十月十日
智未