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「The Edge of Hope ~希望のきざし~」

写真展巡りの最後にギャラリー・ニエプスへ。

ステートメント

世界最大の難民キャンプの写真展
この度ギャラリー・ニエプスでは、イギリス人写真家アンソニー・ドートン氏とオーストラリア人写真家ジム・マクファーレン氏による写真展「The Edge of Hope ~希望のきざし~」を開催します。
両氏は15 年前よりチームを組んで、世界の紛争地域などを訪れ撮影してきました。
今回の写真展は、バングラディシュのコックスバザールにあるロヒンギャ難民(※) キャンプを写真で紹介するプロジェクトです。
この場所は人口90万人と推定される世界最大の難民キャンプで、その65%が子どもと言われており、困難な環境下で暮らしています。
3 月2 日には、ジム・マクファーレン氏による講演会(通訳付き)を開催します。難民キャンプでの撮影秘話、二人が今まで辿ってきた道やその思いなども交えてお話いただき、写真を通して交流の時間になれば幸いです。
写真作品と写真集の売上、会場での募金は、現地で難民支援活動を続けるアマル財団とユニセフに全額寄付されます。
※ ロヒンギャ難民:ミャンマーでの迫害から国外に逃れたイスラム教徒の少数派民族
アンソニー・ドートン
1955年生まれ イギリス在住
アンソニー・ドートンはFuji Industrial Photographer of the yearなど受賞歴のある写真家で、ドキュメンタリー、ファインアート作品の制作資金を得るために商業分野で活躍している。15年ほど前から難民やカシミール、ガザ、シリア、ニジェール、レバノン等紛争地で暮らす人々と長きにわたり活動しており、ニジェールのユニセフ/アル・マダドのプロジェクトで撮影した写真は、2009年カンヌのソニー・ワールド・フォトグラフィック・アワードに選出された。2021年にはコロナ禍のロンドンの路上生活者を撮影した『NOT London』が高い評価を得、英国放送BBCなどでも紹介されている。2023年ロヒンギャの難民キャンプを紹介するドートン&マクファーレン『The Edge of Hope』を出版。2014年1月、『ガザの子供たち』プロジェクト(2013年)を元に写真集『ガザの十日間』を出版。
ジム・マクファーレン
1955年生まれ オーストラリア在住
25年以上商業写真家として活躍後、現在はニジェール、ヨルダン、レバノン、ガザ、バングラディシュ、ロシアで撮影した作品をNGOに提供している。ニジェールのユニセフ/アル・マダドのプロジェクトで撮影した作品はオーストラリア国立図書館で展示・収蔵されており、カンヌのソニーワールドフォトグラフィックアワードでも紹介された。2023年ロヒンギャの難民キャンプを紹介するドートン&マクファーレン『The Edge of Hope』を出版。2014年1月、『ガザの子供たち』プロジェクト(2013年)を元に写真集『ガザの十日間』を出版。
オーストラリア有数の美術大学であるメルボルンのディーキン大学とビクトリア芸術大学でアート写真を教える。
ドートン&マクファーレン https://www.dawtonmcfarlane.com
アマルホーププロジェクト https://amalhopeproject.com
アマル財団 https://amalbangladesh.org

バングラディシュにある、ロヒンギャの民が暮らす難民キャンプで撮影されたもの。

子供を撮った写真が多い。
目に宿るのは希望ばかりでは無く、懐疑、猜疑、無気力、絶望など、過酷な環境と運命の中にいる人々の感情を映している。

拾って来たと思われる鋼索や銅線を肩に掛けた少女。
日々の糧を得る為のものなのだろう。

写真として救いがあったのは、蛇口から勢いよく流れ出る水が水瓶を満たして行くカットと、その横にあった、水瓶の水を頭から被る少女のカット。

些少ながら喜捨をして帰宅。

(2024.03.05 記)

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