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Symdolick presents 『ignition』vol.4

仕事帰りに青山RizMへ。
Symdolick主催の2マンライブ、今回のゲストは【eN】。

職場から駅まで、駅から会場まで走り、何とか開演直前に入場。

【eN】

このライブが新メンバーお披露目との事で、目当てで来ているお客さんも多め。
祝祭感と熱量。
Symdolickのファンと思しき人々は、一歩引きつつ楽しみ、祝い、盛り上がり、盛り上げる。
楽しさが一定の礼節の上にある。 それもSymdolickの現場の良さの一つだと、私は思う。

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始めは従来メンバー3人で、途中から新メンバーを招き入れる構成。
従来メンバーでの最後のライブになる予定だったのが些か敷居の高い@JAMだったようで、終わりと始まりを足の運びやすい(距離も近い)機会に設定したのは良い(開演時間は早いが)。

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新メンバーは既にグループを構成するパーツとして機能していたが、従来メンバーが引き立てようとしていたのも印象に残った。
目を惹いたのは宮坂杏。

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押し引き、緩急のバランスが良く、一歩引いたところでの振る舞いが美しい。

Symdolick

オーバーチュアが流れて、出て来たのは5人。
仕事終わりに直行したのでTwitterでの告知を見ていなかったが、ワクチンの副反応により杏斉ゆかと文瀬朱がお休み。

副反応は人によってかなりの差があり、重く出る人・長くあとを引く人もいる。
(私も1回目の接種後は重めに出て、2日寝込んだ)
それでも「コロナそのもの」で倒れた時に比べると「終わりの見えない死の恐怖」を伴う痛みと苦しみ、後遺症の心配が無い事を考えると、やはり打てるときに打っておいた方が良い。
そして副反応が出たらしっかり休ませるのも判断として良い。

MC無しで数曲。
7人のSymdolickを見てきた人には分かるが、初めて見た人には恐らく分からない。
耳と目に強く訴える存在が二人居ない訳で、欠落は欠落としてそこに在る。
7人のSymdolickを見てきた、差分を感じ取れてしまう向きにも、舞台の上の5人の振る舞いで納得させる構成。

2人を休ませるのが「直前に決まった」と言う説明に嘘はないと思う。
繕い切れない綻びが無かったとは言えない。 しかし5人それぞれの「何とかしようとする営為」の現れ方、楽しんでもらおうとする姿勢に、私は心を動かされた。

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肚太く構える石川、決意を態度で示す神咲。 目と目で確認するまでも無く通じ合っている。

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強気に攻めの姿勢を見せる葉山、不安や気負いをおくびにも出さず何食わぬ顔で振る舞う能見、気負いは見せつつ春風駘蕩な氷ノ黎。

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オリジナルメンバーの落ち着きが支えとなり、新規加入したメンバーが直面した壁に伸び伸びと自分なりのやり方で向き合えていた。

最後の二曲となった頃、エントランスで談笑していた人々が戻って来る。

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アイドルに、その現場に、何を求めるのか。
それぞれのアイドルにはそれぞれの社会と文化があり、それぞれの社会と文化の「共通の感覚」がある。
その「共通の感覚」に含まれる思慮分別の質と量については、何を求めて集まった人々の社会なのかで決まる。

無支配無統制でありつつ、一定の秩序と礼節はある。
そんなSymdolickの社会と文化の居心地の良さも再確認できたライブだった。

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(2021.09.05 記)




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