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♮リアスクライブ Début Live「Prologue」

暮れのワンマンライブ以来活動を休止していたベクアステラ。
オーディションによる増員を期にリアスクライブと改名。
お披露目のライブに足を運んでみた。

予約で出遅れて整理番号は悪かったのだけれど、思ったより早く入れた。
予約必須だが無料のイベントなので、予約するだけして来ないと言う事がままあるのだけれど開場して暫く経ってもじわじわと客は入り続け、時節柄鮨詰めとまでは行かないものの、結構な入りに。
期待値の高さがうかがえる。

鬨の声のような気合入れが楽屋口から聞こえてきて、客入れBGMの音量が上がって下がり、暗転。
新しくなった出囃子に乗って7人が登場し、開演。

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天乃さやだけ余裕の表情(痩せ我慢の可能性はある)、他のメンバーは緊張の面持ち。

アイドルとして客前に立つのが初めての人、或る程度経験のある人、修羅場をくぐって来た人。
振り付けやフォーメーションの難度は程々。 集団として揃える事を意識したレッスンをしてきたのが伺える練度。


歌の方は思ったより良く、全員歌になっている。
飛び抜けて巧い人に頼るのではなく、全員がそれなりに歌いこなせていて、揺らいだり凹んだりするところが無い。
新メンバーに関しては、まだ勝手が分かっていない、猫を被っている、そんな気配も感じられるので、慣れてきたところでの一と化けを期待したい。

一曲目は新曲の「記された言葉」。 これ迄とは異なる趣向のアップテンポ。
コロナ後に客の振舞いの自由度が上がるであろうことを見越しての仕掛けなのではないかと思う。
悪くは無いが、「煌めく流星群」の時のような「してやられた驚き」は無い。
耳が慣れてくれば、感じ方も変わりそう。


トップスとスカート、ジャケットで構成された衣装。
意匠は揃えつつ、細部は異なる。
アクセサリーが付くのだけれど、短いライブ一本の間に外れたり壊れたり。 耐久性については改善の余地あり。
白を基調にしており、ジャケットとスカートに差し色でメンバーカラーが入るのだけれど、​夢咲あむはトップスもメンバーカラーの黒。
この違い、キャプテンマークなのかそうではないのか、現状では分からないが、核になりそうな存在であるのは間違いない。

感極まって何も言えなくなってしまったメンバーは後に廻して、喋れる人から先に感想など。
感極まり過ぎて幼児退行し、最後に回された涼風つばさ。 一旦語りだすと長い。
そもそも、全員語りだすと長い。 長いけれど、「聞かせる言葉」を持っている。

クラスの真ん中には居なかったであろう人々が、引き寄せられるように一つのグループに集まり、アイドルになっている。
最年少の日向みゆ。 アイドルに憧れを抱いてからこうしてアイドルとして舞台に立つまで6年掛かっている。 それぞれに、それぞれの紆余曲折がある。
感極まってしまったメンバーを励ますでも宥めるでもなく、笑って感極まるに任せている。
あざ笑うのではなく、共感した上で見守っている。
良い距離感だった。

「アイドルもアイドルイベントも沢山あるけれど、その選択肢の中に戻って来られたのが嬉しい。」
と天乃さや。
借りて来た言葉ではないから、心に響く。

セットリスト

記された言葉(※新曲)
僕らのメロディー
蒼天のステラ
夜空の物語

音源を公開する前に、歌詞を読めるようにしているのが面白い。
文化系アイドルとして切り開く、新しい地平。
とことん付き合いたい。

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(2022.05.16 記)

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