渋谷クロスFM「Symdolickのシンクロスポット」

渋谷のコミュニティFMでの、月に一度の公開放送。
月曜の21時からなので、残業しても仕事帰りに寄れる時間帯ではありつつ、特典会が終わると終バスに間に合わない。
普段は家でネット配信を聞いているのだけれど、お盆休みと重なったので観て/聴いてきた。

シダックスカルチャービレッジの通りに面した部分が収録スタジオになっており、金魚鉢の外側から眺める格好。
スピーカーから弱弱しく音は出されているが、なにせ騒々しい渋谷の街。
車や電車が通るだけで掻き消されてしまう。
更には三軒先が消防署なので、何かあるとサイレンがけたたましく。

折悪しく、近くのタコス屋から出火。
鳴りやまぬサイレン、集まる野次馬。
そんな喧騒の中でも、番組は進行。
"The dogs bark, but the caravan moves on."

大規模アイドルフェスに出演した話
大阪遠征の話

の二本立て。
「四年ぶりだよね」とエモーショナルな語り掛けで石川野乃花を執拗に泣かそうとする神咲くるみ。
「歯が痛い」「冷房効き過ぎで寒い」を「歯がいたいなー」「さむいなー」で察して貰ってどうにかしようとする雨音凜子。
など、暴露話と言い訳の聴取が楽しい。

モニターで抜かれる顔はにこやかでありつつ、映らない足元で貧乏ゆすりをしてイラつきを紛らわしたり、自分が撮ったものでは無い方のMVの「ここ」という所(「こう言う絵、石川はあまり使わないなぁ」と思う所)で画面に見入ったり(手元が止まる)、身を乗り出したりして監督としての貌を覗かせることも。

配信では見えてこない、描かれない側面が、現場だと視覚的に感じる事が出来る。

殊更明るく振る舞うエンタテイナー石川野乃花としての部分と、鈍く光るギラつきを見せる監督石川花としての部分。
時折垣間見られる後者を面白く見た。

(2023.08.15 記)