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♮リアスクライブ 早瀬さくら生誕祭 「迎春、20歳となりました。」

家の用事をやっつけ、押取り刀で新宿へ。
なんとか開演には間に合う。
会場の新宿NINESPICE は歌舞伎町のはずれにあり、毎度どうやって行くか迷うが、大江戸線の東新宿からだと、トラブルに巻き込まれにくい。

ここはバーカウンターの担当者が素人ではないので、カクテルを頼む人が多い。
カクテルと言ってもモスコミュールやスクリュードライバーなどのロングカクテルなのだけれど、割ときちんと作っている。
ビールを注ぐにしても、泡の量や質にも気を配っている。 ハイネケンなのも嬉しい。

そんな、酒のウマいライブハウスで行うという所にも、早瀬さくらの意図はあったのかもしれない。

Overtureが流れた・・・と思ったらフォードアウト、何処かで聞いたことのある曲のイントロがフェードイン。
「酒と泪と男と女」を歌いながら、パックの鬼ころしを片手に酩酊した体の早瀬さくらが登場。
めんどくさいヨッパライ特有の理屈にならない理屈を捏ねまわすモノローグで客に絡む一人芝居。

https://twitter.com/ReaScribe_rs/status/1611654992112529408

「得意料理はハイボール」とか、エッジの効いたセリフに笑う。
昨年もそうだったが、早瀬さくらのユーモアのセンスと切れ味はなかなかのもの。
どうかしている設定を「演り切る」胆力にも感心する。


メンバーを呼び込んで引き続き小芝居。
大根だったり棒だったりもするのだけれど、そこはそれ「設定の妙」で笑わせる。

生誕Tシャツの裾を出したり仕舞ったり、思い思いの着こなし。
愛芽ばくは「心から笑えるように」する為の準備期間の為、ケモノの仮面を着用。
歌ってた踊っての部分はいつも通り。
そう言えば7人揃うのも昨年の11月以来であった。

箱の大きさによってフォーメーションも伸縮する訳なのだけれど、その辺りの呼吸と割り切りに進境を見る。
リアスクライブで初めてグループのアイドルになった人々も、それを日常としてこなせるようになっていた。

7人が7人、足踏みしていない。
速さも方向も少しずつ異なるけれど、自分を諦めていないし、なりたい自分へ歩を進めている。
早瀬さくらの口から発せられる
「この7人なら」
を、舞台の上の生きざまで証明。
7人それぞれに、「おっ、良いな。」と思える部分がある。

ヨッパライの扮装から生誕ドレスに着替える間繋ぎで「早瀬さくらの好きなところ」。
成人したメンバーで呑みに行った際のエピソードに笑う。
予めストゼロをキメてから来る天乃さや、その天乃にダル絡みする早瀬さくらの可愛らしい酔態。

生誕ドレスは、ミニ丈、黒地に赤のステッチの入ったゴスロリ。
背中が大きく開いていて、色の白さが映える。
姫カット付きの黒髪ボブを内巻きに。
右側頭部を編み込んでインナーカラーのアッシュグレイを見せる趣向。
頭蓋骨の形が綺麗なので、矢張り黒髪ショートボブが映える。

メンバーが一旦捌けて「ちょっとお話を」。
二十歳になる前後の心境を軽く語ってから、父へのお手紙。

客席が聞く態勢で皆しゃがむなか、スクッと立つ男性一人。
その、父である。

男手一つで育てて貰ったこと、アイドルとしての活動を理解し、応援してくれたことへの感謝。
そして飲み過ぎへの心配。 

・ジョッキで日本酒を飲む
・ストゼロで焼酎を割る

それはまぁ、酒のみとして気持ちは分かるが心配されて当然な所業ではあった。
そうそう、嫌ですよね、薄い酒。
ストゼロで割るより、焼酎にフルーツカルピスの原液を垂らした方が濃くて旨いですよ。 私は安めのスコッチにアンゴスチュラ・ビターズを数滴。(※飲みすぎ注意)

レッスンやライブなどで遅くなる日は、次の日朝早くても駅まで迎えに来てくれたとも話していたが、それは病膏肓の酒飲みが娘の為に飲まずに待っていたと言う事でもあり、しみじみ良い手紙だった。

最後にプレゼント贈呈と記念写真。
noteでは切ない胸の内を吐露したりもするが、ライブは明るく楽しく。
前向きな、二十歳の門出だった。

セットリスト

Overture+酒と泪と男と女(河島英五)
寸劇MC(酔っ払い早瀬&天乃 と 困惑5名)
1.なないろ(私立恵比寿中学)
2.僕らのメロディー
3.絶対絶対
4. Fantasy Summer Quest
スピーチ&お手紙
5.LinkLink(早瀬ソロ、ももいろクローバー)
6.ALL YOU NEED IS LOVE(BiSH)

(2023.01.07 記)

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