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藤乃さや生誕祭2022 〜フジノ22〜

事前に「撮影禁止」「撮影コーナーも無し」と言うことは分かっていたので、雑感を押さえる最低限の装備だけ持って押上へ。

前の枠が入っていなかったので、早めに受付が始まり、なんとなく整列をして待機。
客の間の話題の一つは「出足」。
聞きなれぬイントネーションに、遠征して来た客の存在を知るなど。
前日に買って〇〇番と言う話をしている横で当日券が売れて行く。

ほぼ定時に開場。 思っていた以上にみっしりと埋まる。

新体制への移行後、世の中もグループもようやく落ち着いてきたところでの
・新体制後初の
・リーダーの生誕祭
と言う事で、万難を排した人々が足を運んだことが窺える。

盛況の客席の期待値が高まったところで藤乃の影アナ。
定時開演

セットリスト

Overture
1.泣き虫おもちゃ箱
2.オニオングラタンスープ
MC(藤乃さやの好きなところ)
※藤乃お色直し
3.有頂天LOVE(スマイレージ/藤乃・成瀬・星乃・葵葉)
4.Only you(モーニング娘。/藤乃・矢野)
5.茜色の約束(いきものがかり/藤乃)
MC(藤乃お手紙朗読)
ケーキ・プレゼント・花束贈呈
6.ハピネス
7.DREAMY GO ROUND
8.テトテ
9.カラフルチェリー
10.シュピネ♡コンフィチュール
UN1.DREAMY GO ROUND

いつものオーバーチュアからいつものように二曲。

成瀬陽菜 ハーフツイン
矢野桜子 低めのポニーテール
葵葉ほのか ツインテール
星乃綾夏 ストレート(左側頭部に三つ編み一本)
藤乃さや ツインお団子

成瀬のハーフツインは、ハーグ陸戦条約の第23条に抵触する恐れがある。
視野に入ると目で追わざるべからざる、実にケシカランもので・・・いや、どんどんやってください。

藤乃の「ツインお団子」。 サザエさんマイナス1(※頭頂部に無い)と言う捨て身のギャグなのだろうかと訝しんでいたら、流石にそんなことは無く、ヘアサロンでお願いしてやって貰ったらしい。
よく見ると複雑に編み込んである。

藤乃以外の4人には、ワンポイントで紫のリボン。

藤乃のお色直し中に残った4人でお題トーク「藤乃さやの好きなところ」。
「相談に乗ってくれる」(矢野)
「顔が好き。推しメンです。」(葵葉)
「遭難に備えて、金平糖を持ち歩いている。」「昨日もスタッフさんに配っていた。」(星乃)
一部褒めているのか異常者としての側面を暴露しているのかわからないところもありつつ、和やかに。
成瀬の藤乃評「しっかり「しよう」としている」に納得。

お追従は言わないし、憎まれ口を聞いたりもするが、認めるべきところは認めて婉曲に褒める成瀬。
素直ではないが正直ではある。
何処の生まれだか存じ上げないが、この面倒臭い振る舞いが江戸前の気風。 良い。

お色直しをした藤乃は、「普段は着ない色」である赤のドレス。 髪はアップにして正解だった。
裾が後ろ下がりのフィッシュテールになっていて、華やかでありつつ動きやすい。
踊れるドレスとしての選択との事。
足元は黒のメリージェーン。 靴含めて「踊りやすさ」を考えての選択だったのだと思われる。

柳家金語楼のような、ニッコリを通り越すくらいの笑顔から、きりりと眦を決した表情まで振れ幅は大きいが、歯列矯正が落ち着きつつあることもあってか、真顔の説得力、訴求力が増してきた。

生誕コーナーは3曲。

有頂天LOVE(スマイレージ/藤乃・成瀬・星乃・葵葉)
余興でも手を抜かない成瀬の振り切れた動きに唸る。

Only you(モーニング娘。/藤乃・矢野)
自信がつくと華やかさが増し、客の反応が良くなると自信がつく。
良い循環で伸びている矢野に感心する。

茜色の約束(いきものがかり/藤乃)
自分の歌える音域の大分下から少し上までの曲で「どこまで出来ているか」現状を示す。
裏に逃げてしまっても良いのではないかと思う所も、少し頑張ってみる。
そんな愚直なところが藤乃らしい。

歌い終えた藤乃が手紙を読む。
来し方を振り返り、オリジナルメンバーとしての成瀬への感謝を織り込み、今を語り
「頼もしい仲間が増えて幸せです。」
と〆る。

仲間を呼び込むとケーキやら何やらを持って出てくると言うベタな構成だが、こう言う時はベタで良い。

12時間配信の時に挫折した段ボールのフラードームのプラネタリウムの縮小模型の蓋に、天球をかたどったケーキが収まる。
現体制の衣装をかたどったアルバム、様々な「紫の花」を集めた花束、メンバーからの「いろいろなところに使えるオイル。

ドームの内側に付いていたケーキのクリームを触ってしまい、プレゼントの受け取りに難渋する自作自演コントを繰り広げるのも藤乃らしさか。
この世の終わりみたいな顔も楽しい。

慌てず騒がずウェットティッシュを持って出て来たマネージャーによる記念撮影。

後半は、いつもの曲でいつものライブをみっっっっちりと。

藤乃曰く「ライブをしっかりやりたかったので、新体制で出来る曲は全部やりました。」
生誕祭の祝祭感に甘えない、自分たちを見て貰う事に真摯な構成。

終演して捌けて、客電が点かないと見るや、機を見るに敏な客がハンドクラップを始めて想定外のアンコール。

二度目の DREAMY GO ROUND で終演。

藤乃さやは、紛うことなき本日の主役でありつつ、メンバーの良さ、グループとしての良さを客前に分かりやすく出すと言う一歩引いた仕事も同時にこなしていた。
それでいて、手にケーキのクリームを付けてしまって右往左往するなど、完璧ではないところも隠さない。

妙に親密な大型犬のような、圧の強い愛嬌。
軽く扱いやすく、しかし頼りにもなる面白いリーダーとして、次の一年もより良いものになりますように。

(2022.11.27 記)

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