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Symdolick 3rd Anniversary ONE-MAN LIVE 〜 OASIS 〜

休みも取ったし、バスでのんびり出かけよう、などと思ったのが間違いの素。
会場に着いたのは開場してから。
なんとか開演には間に合った。

初めてのハコで距離が読めないのでレンズは28mmから500mmまで、単焦点を中心に。
思ったより視界が開けていて近くもあったので、引きの絵が欲しいところで標準ズームを使ったくらいでAPS-Cは200mm(換算300mm)、フルサイズは100mmに固定。
LED照明でフリッカーの出たコマが多いが、これはまぁ仕方がない。

スチルもムービーも、何時もの腕の有るカメラマンが入っていた。

撮影席にありつければ撮影可にはなっているが、客の撮る写真が広告/広報に資するものだとは限らない。
(質ではなく、写真そのものの性格として)
広告/広報に資する公式映像がきちんと残るので、客は安心して好きなように撮れる。

Overture からの一曲目は innocence
現体制になってからは初披露だったようだが、違和感が無いので全く気付かず。
予告されていた「二つの復活曲」。
もう一つは中盤に「これまでここから」。
体制がしっかり固まっているから、「今の自分たちの歌」になっている。

新曲の「HB(ハートビート)」はバスドラの響きが効いた曲。
近未来会館は音の良い箱。
箱のスピーカーを鳴らし切る、楽器の奏でる音の粒が立ったオケの出来も相俟って、音の波に揺蕩う心地良さに浸れる。
Symdolick のライブの良さは、裏方仕事にも支えられている。

本編終わってアンコール。
このタイミングで客席を埋めた人々がスマートフォンのライトを灯して舞台に向ける。

客主導(勿論、運営に話は通してある)の演出としては、これまで見た中でも三本の指には入る良い企画だった。
(企画した人が、入場時するお客さん一人一人に丁寧に説明していたのも印象に残った。)

ガヤの入れ方の初々しさ(※良く言えば)から、新しいお客さんが増えているのを感じる。
巷間横行するステロタイプの「盛り上がり」をご遠慮願うことで離れて行った人も居れば、今のSymdolickの盛り上がり方を「是」として入って来る人も居る。
入れ替わった事で治安が良くなった訳では無く、別の形で悪くなっている事も感じるが(視界は悪くなった)、そうすると決めた以上は「今のSymdolick」で新たな地平を開拓して行って欲しい。

雨音凜子
氷ノ黎
石川野乃花
神咲くるみ
文瀬朱

Symdolickになってから演っていなかった曲を2曲復活させたり、新曲を披露したり、過去と現在と未来のバランスが良い。
誘導と提案、押し付けがましく無い煽り。
手を抜かず、力まず、楽しみ、楽しませる。
素に戻される瞬間もダレ場も無く、楽しい気分のままあっという間に終演。
見る人、聴く人、撮る人、盛り上がる人、それぞれがそれぞれに楽しめる良いライブだったと思う。
「その先の未来」を感じた夏の夜。

(2024.06.29 記)

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