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Shupines定期公演〜しゅぴねすぱれーど〜(2023.01.23)

一旦帰宅して一と息入れてから押上へ。
前の番組を見終えてスタジオから出て来る人々の話し声が耳に入る。
「そう言えば、あの、Tシャツも着て来ていたガチヲタの人」云々。
Symdolick の石川野乃花が、衝撃を与えるくらいの濃度でありつつ、拒絶されずに認知されているのを感じた。

少し押して開場。
客電が落ちて、BGMのレベルが上がって下がって開演。

セットリスト

Overture
1.Happiness
2.テトテ
MC
3.君と僕の交差点(5人体制初披露)
4.シュピネ♡コンフィチュール
5.泣き虫おもちゃ箱

藤乃さや・・・低めサイドポニー、左側頭部にヘアアクセ
成瀬陽菜・・・ハーフツイン
矢野桜子・・・右側頭部に三つ編みを一本垂らしたストレート
星乃綾夏・・・右側頭部に髪留めを付けたストレート
葵葉ほのか・・・二つ縛り

藤乃さやは、大きく踊ることを心掛けているのだと思うが、習慣化する事で意識し過ぎずにそうできるようになっており、これ見よがしになっていないのが良い。
この「これ見よがしにならない」と言うのはなかなか難しいもので、意識しすぎるとくどくなり、意識しなさすぎると流してやっているように見えてしまう。

成瀬陽菜の規定より手数の多い振り付けや隙間を作らない目配りも、意識しつつ習慣化している事で、重くはなり過ぎない。
この辺りの匙加減、程の良さは将にプロの仕事。
成瀬プロ。

グループとしての骨格がしっかりしているので、新規加入したメンバーがそれぞれに思い描くアイドル像を模索しながら伸び伸び育っている。

そんな中、現体制になって初披露となった「君と僕の交差点」。
既存曲ではあるのだけれど、歌割りとフォーメーションは一新。
言われなければ初披露とは分からないレベルにしてから客前に出す矜持。

客の側の声出しが解禁されて暫く経つが、漸く現場としての振舞いの統一感が出て来た。
これは藤乃がツイッターに上げた、パートごとに色分けした歌詞が効いているのではないかと思う。

それを踏まえて何をするかの選択の自由は客の側に委ねつつ、何が出来るかの選択肢を作るヒントは提示することで、間接的に場の盛り上がりに貢献。

わいわい盛り上がって楽しむ人、静かに見て聴いて楽しむ人。
グループの最初期から見てきている人、それ以前からの人、最近来始めた人。
静かに見ていても盛り上がる輪のど真ん中で棒立ちになっているような野暮は居ないし、わいわいやっていても聴かせる曲の聴かせどころで歌声に被せるような下衆も居ない。
それぞれがそれぞれのやり方で Shupines のライブを楽しんでいる。

私にとって、理想に近い現場の一つ。
それが Shupines。

(2023.01.26 記)

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