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Symdolick 2nd Anniversary ONE-MAN LIVE 〜 xxxxx Update 〜

会場の SHIBUYA DIVE は、渋谷と言っても並木橋よりさらに先、渋谷車庫のあたり。
定時退社でも間に合うかどうか微妙だったので、早めに休みを取っておいてゆるりと。
都06系統の都バスで新橋から渋谷車庫前。

渋谷もこのあたり迄来ると無目的にぶらぶらしている人はおらず、何かしらの目的を持った人しか足を運ばないので街も静か。
暫し開場待ち。

撮影チケットの1区画は、小体なライブハウスと言う事もあっていつもより狭め。
視界は確保されているし、近い。 撮れるだけでありがたい。

セットリスト


新衣装で登場し、お色直しや「アンコールはTシャツ」みたいな予定調和も無く、今出来る事を愚直に詰め込んでやり切る構成。
前半は既存曲のイントロをリミックスしてフェードアウトしつつフェードインする繋ぎで畳み掛ける。
イントロに変化を付け、少し戸惑わせることで耳を惹き付ける趣向。

Symdolickの標榜する "オシャレ高速チョイ横アイドルロック" の曲が好きか嫌いかと言う話になると、まぁ必ずしも好みでは無いのだけれど、歌声には人の心を動かす力があり、ライブハウスの音響設備を鳴らし切るオケの造りや今回のような凝ったアレンジも聴き応えがある。
Symdolick は演者/送り手ひっくるめて、把握し、分析したくなるグループの一つ。

雨音凜子
神咲くるみ
石川野乃花
文瀬朱
氷ノ黎

素晴らしいものに出くわした時の心の働きに二種類ある。
反射的に声が出て身体が動くタイプ。
それが何であるか受け止め、把握し、分析したくなるタイプ。
私は後者なので、アイドルに限らず、演芸、芝居でも心の動きを声や体の動きに出すことは好まない(そもそもそうならない)。
煽られたときも然り。
挑発されてそれに呼応する事は無く、命令されてそれに従う事も無い。
詰まらない訳ではなく、むしろその逆なのだけれど、見た目上は変わらないので、盛り上がりに水を差さぬよう、端の方で見るようにしている。

新衣装は、青と黒のワンピースっぽいもの。
意匠は揃えつつ、メンバー毎に異なる形。
石川は帽子無し。 文瀬朱はショートパンツ的なものでありつつ、巻きスカート的な装飾が付く。
氷ノ黎は左太腿にガーター。 雨音凜子と神咲くるみはチョーカー、石川野乃花と文瀬朱はブレスレット。
それぞれに黒革のアクセサリーが付く。
足元も黒のブーツに。

雨音凜子は(染め直したのだと思うが)黒髪ショートになっていた。
お披露目に当たって派手髪にした訳であるが、維持と管理に手間と時間とコネと金が必要になるので、それらの持ち合わせがないメンバーにはやらせない方が良いと私は思う。
一度度を超して傷めてしまうと、トリートメントや補修剤でもどうにもならなくなってしまう。

甘い声、強い声、優しい声、激しい声、etc...
メンバーそれぞれが自分なりの歌い方を見つけていて、自分なりの歌を唄えている。
甘いけれど強く、激しいけれど優しい。 一本調子でないのも良い。

全曲終わって暗転、アンコールの声が掛かる。

雨音凜子はアンコールが掛かる体験が初めて、氷ノ黎も「声を出すアンコール」は初めてとのこと。
長く暗かった病禍の時代も、終わりに近付いている。

現実を良い方に少しずつ変えて迎えた 2nd Anniversary。
捲土重来を期す石川野乃花の言葉にも、叶えられる夢としての確かさがあった。

(2023.07.01 記)

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