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中藤毅彦写真展 NOCTURNE PARI

晴れたので、自転車転がして小伝馬町 MONO GRAPHY Camera & Art へ。
開店前に着いてしまったので、時間潰しがてらうろうろ。

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何故小伝馬町? と思っていたが、Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery や ルーニィ247 fine arts など、写真を展示するギャラリーの多い一角だったので納得。
そもそもの話、アイアイエーギャラリーの上の階である。 ギャラリーの回遊を見越しての立地なのであろう。


今回の写真は、ブラッサイの PARIS DE NUIT(夜のパリ)へのオマージュ。
夜の街、そこで暮らす人々、逢引き、建物、落書き etc...
中藤による、「夜のパリ」。

壁一面、上の方までみっちり、びっしり。
照明が直に当たる部分は流石に見辛いが、見やすい角度を見付ければなんとかなる。保護板無しで見るプリントは印画紙の微妙な歪みも含めた生々しさがあり、夜のパリの艶めかしさがより際立つ。

光の差さぬところに闇があるのではなく、広がる闇の中に光が差す。
時代は変われど、通底する街の空気、暗さ、湿り気。

主題以外が闇の中に沈むので画面が整理される。
写真を見るのに慣れていない人にも、取っ付きやすい題材なのではないかと思う。

中藤の近作過去作は勿論、ブラッサイやドアノー、木村伊兵衛の撮ったパリの写真集も平積みに。

更には、中藤の手持ちからミニ中古カメラ市。
こちらも悩ましい。

金の無い時に来るところではなかった。

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(2022.11.12 記)

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