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♮リアスクライブ 勢力拡大作戦!! 番外編「新曲お披露目単独公演!!」

珍しく、祝日の午后帯の開催。
完全に忘れて恵比寿で写真展を見ていたところでスケジュールアプリのお知らせが入り、自転車飛ばして新宿へ。
明治通りが伊勢丹の辺りで糞詰まりになり、何かと思ったら二の酉。
駐輪場に自転車ツッコんでナインスパイスへ。


前の方は静かに見たい人、女性、親子。
騒ぐ奴は後ろ。 良い棲み分け。

天乃さや スーパーセーラームーン的なストレートとツインテールが併存する特殊形態
涼風つばさ 派手髪ボブに編み込み猫耳
姫宮るな 側頭部に編み込み的お団子
夢咲あむ 定番の「夢咲あむ(ショートボブ)」
日向みゆ 安全ピン的な何かで側頭部を固定した紫ストレート

セットリスト

Overture
1. 記された言葉
2. 夢の中で(間奏MC)
3. 未来メッセージ
MC(新曲についてのヒント ※大嘘)
4. 煌めく流星群
5. 蒼天のステラ
6. 僕らのメロディー
7. 妄想スパイラル ※新曲
MC(「妄想スパイラル」振り付け講座)
8. 星降る夜を駆け抜けて
9. 夜空の物語り
MC
10. 妄想スパイラル ※新曲

語りに入ると止めない限り永遠に続くリアスクライブ。
最近はMC短めにして曲をより多くツッコむ構成。

涼風つばさは即興で起承転結のある話も出来るし、当意即妙の口から出まかせも顔色一つ変えずに挟み込めている。
良い意味でペテン師。

小芝居を入れようとしてグスグズになる、絵に描いたような「やる気の空回りする善人」な夢咲あむと好対照。
この善人ぶりがまた良い。

姫宮るな。
容姿も歌声も唯一無二。 リアスクライブだからこそ、存在し得る「アイドル」。

アイメイクをくっきりさせている日向みゆ。
顔を顔として認識できる角度が非常に広く、真横から見ても「貌」になっている。
古代エジプトの壁画を思い出す。

天乃さや。
歌って踊っている時が、この人の本領なのだなぁ・・・と、改めて思う。
所謂「化ける」と言う奴で、歌って踊ると一と際強く輝きを放つ。
やるべき諸々を躰と頭に染み込ませて、考えずにできる事を増やし、生まれたゆとりを状況判断と彩りに変える。
目と耳に福が来て、メモを採る手も止まる。
アイドルとしての至芸。

この日お披露目の新曲「妄想スパイラル」。
作曲は安心安定の外山大輔、作詞はリアスクライブ。
メンバー全員で練り上げたもの。

一聴して盛り上がれる種類の、分かりやすい楽曲。
「今、一枚欲しい札は何か」と考えると腑に落ちる答え。
取っつきやすく、盛り上がりやすい曲調、「同世代的共感」に振った歌詞。
私が好むものとは異なるが、まだ出会っていない客層へのリーチを考えると、妥当な選択。

12月の「動員重要ライブ」の告知があり、入場特典の発表があったのだけれど、その一つが「メンバーとのハイタッチ会」。
天乃さやがまだ「天乃」では無かった頃の、ハイタッチの一瞬だけで客に強い印象を与えていた謎の創意工夫を思い出した。

天乃さやは天から授かったもので何でも出来てしまう種類の天才ではなく、無から有を作り出す事の出来る創意工夫の天才。
より活動の自由度が増した体制の中で、何を見せてくれるだろうか。

寄席鍋的対バンライブはどうも苦手で、余程の事が無いと足を向けないのだけれど、それでも足を運びたくなる、地味ながらインパクトのある発表であった。

(2023.11.25 記)

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