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松村加南子 写真展『mimi』

午後から早稲田、ユカイハンズ・ギャラリーへ。

写真展開催に至る経緯は、松村の note に詳しい。

「2022.6.23-7.3 写真展『mimi』開催決定!! 」

青山裕企のアシスタントを卒業するにあたって開催する、卒展のような位置づけらしい。

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記帳台の前にステートメント。
次の壁からぐるりと3面、計0点。
木の縁に、クリーム色の台紙で揃えたカラー作品。

横位置のものを二段に組んで一つの額に納めたものが何点か。
これが良かった。 二た齣漫画的になっていたり、繋がりの無い二枚を並べていたり。

エビカツドッグ、宮古そば、ソフトクリーム。 美味しいものを頬張る幸せな表情など、小動物的な愛らしさ。
海辺ではしゃぎ、大きく笑う少女の可愛らしさ。
口紅を塗る、大人の女性の美しさ。
モデルとなっている月の瀬みみの表情は、Funny から Pretty そして Beauty へと移ろい、松村加南子も迫るような撮り方に変わって行く。

小動物、少女、大人の女性。 どれでもあるような最後の一枚で、その先の未来を暗示して終わる。

引き込まれた世界から、ふわりと放り出されたような開放感。
後味の良い写真展だった。

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この写真展に合わせて作られた写真集などを並べた机が中央に。
これが島のような役割を担っていて、来場者は壁沿いに回遊する。
椅子は二脚置かれていたが、来場者の荷物置きなどに使っていた。

人の流れが無理強いしない形で作られており、距離を取ったり縮めたりして観る事も可能。
青山裕企以外の写真展では久しぶりに、このギャラリーの美点を活かし切る展示だった。

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(2022.06.25 記)

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