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paslil'緊急特番!!

押上ワロップ放送局にて、ワロップエンターテイメント所属のアイドル paslil' (パスリル)のバラエティー企画「paslil'緊急特番!!」を観覧。

昨日の昼間に開催の告知があったこのイベント、なにが緊急なのかは分からず仕舞いだったが、大真面目にやるバカバカしいことの愉快さ、素晴らしさを堪能。

司会進行迄メンバーが担当。

・イントロクイズ(※ワロップアイドル縛り)
・英語ジェスチャー

の2本。

ゲストにほぼ同格の気心の知れたアイドルを迎える事で、司会1人パネラー4人と言う回しやすい構成に。
イベントを打てる箱と機材があって、それを操る裏方が常駐していて、その場で完結させることも配信する事も可能で、社内で企画が通れば空いたタイミングで使える。
これは割と恵まれた環境だと思う。
送り手の大人はお膳立てまでで、現場の進行は本人たちに委ねるのも良い。
多少のダレ場はありつつも、回し切っていたし、最初から最後まで楽しく過ごせた。

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イントロクイズは宮坂舞子の司会でまったりのんびりと進行。
曲は分かっていてもタイトルを間違える朝日ゆきのが、めげずに早押しを続けるのが良かった。
前のめりで前向き。

自分のグループの曲で正解を出した朝日ゆきの以外、全て藤乃さやが正解。
途中でもはや逆転不可能な点差になっている事に気付き、定番の茶番で最後の一問は1万点に。
これも藤乃が正解し、天文学的な点差で惨敗するパスリル勢。
でもめげない。

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後半は朝日ゆきのの進行で英語ジェスチャー。
ジェスチャーと言いつつ身振り手振りは禁止なのが、なんだか分からなくて味わい深い。
要するに、お題の日本語を、英語で説明して(そのものズバリの英訳は禁止)当ててもらう連想ゲーム。
「それが何か」を説明しようとするパスリル勢と、「それがどんなものか」を説明しようとする藤乃の、ちょっとした、しかし大きな違い。
英語の語彙力には大きな差は無いが、応用力の違いが結果に出て来る。
藤乃のやり方を、理屈ではなく体感で理解した後半はパスリル勢の説明の仕方も上手くなっていた。
こちらも藤乃が逃げ切りで勝利。

罰ゲームはそれぞれの最下位だった星名瞳と芝咲智菜が、それぞれの苦手なことである「萌えセリフ」「一発ギャグ」をやりながらビリビリペン。
ビリビリペンで良いリアクションをする芝咲智菜と、電気耐性が強すぎて全く動じない星名瞳の対比も面白かった。

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無反応だった星名瞳の持たされた方のペンを、「壊れてるんじゃないの?」と試して派手に痺れて放り出す芝咲智菜。

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パスリルは存在そのものが落語だった。
八っつぁんに熊さん、与太郎、甚兵衛さんの四人組。
バカを売りにはしないし、実際バカではない。 かといって賢く装う事もしない。
善人の善意が空廻ったりすれ違ったりこんがらがったりすることで、愉快な会話が生まれる。

会話のほとんどがイリュージョン。
台本の無い所で生まれるアドリブの面白さ。
諧謔と滑稽で分けると滑稽寄り、巧まない会話から生まれる楽しさ。
朝日ゆきの(せっかちで早とちりで前のめり)と宮坂舞子(ゆったりたっぷりのんびり)のやり取りは、さながら「長短」の短七と長さんであり、「大工調べ」の棟梁と与太郎。
ゲストで来た藤乃さやの役回りは「道灌」の長屋の隠居であり、「大工調べ」の大家さん。

昨日の十二時間配信では無能の極みみたいな自己評価(あくまでも藤乃本人の自己評価であり、傍から見ればそうでもない)だった藤乃さやが、パスリルに交じると有能の極みみたいになる謎現象。

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藤乃さやは、ダメな後輩にもなり切れるし、有能な先輩・同輩にもなり切れる振り幅の大きさが面白い。
そして頼られ、纏わりつかれる先輩である石川野乃花「だけ」が迷惑を蒙っている。そして喜んで迷惑している。
愉快な相関図。

今日はライブ無しの、バラエティーに特化したイベントだったので、次回はライブもある時に足を運びたい。

(2022.05.29 記)


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