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Shupines定期公演~しゅぴねすぱれーど~(2023.04.21)

成瀬陽菜にとっての(客にとっても)「最後の〇〇」が、次第に少なくなってきた。
今日は「成瀬陽菜にとっての、最後の定期公演」。
連休前進行で煮詰まって来られなかった人、無理やり来た人、最後なので久しぶりに来た人etc...

セットリスト

Overture
1.オニオングラタンスープ
MC
2.スタート!(=LOVE )※全員
3.それでも好きだよ(指原莉乃)※成瀬ソロ
MC
4.君と僕の交差点
5.泣き虫おもちゃ箱
6.カラフルチェリー

葵葉ほのか ツインテール
星乃綾夏 ストレート+カチューシャ
矢野桜子 巻きポニーテール(低め)
藤乃さや ハーフツイン
成瀬陽菜 プリンプリン物語

ツイン団子にしてティアラを付けた成瀬陽菜。
最後の定期公演と言う事もあって、セットリストを含めてやりたい放題。
全体と個人のバランスとしては完全にどうかしているのだけれど、これで良い。

思い残すことの無いよう、やり切らせる送り手、やり切る成瀬、付き合うメンバー、享受する客。

成瀬のソロは残りのメンバーも光る棒をピンクにして舞台上で見守る。
成瀬陽菜への偏愛的心情を隠すのを止めた矢野桜子が「病膏肓な客」みたいになっていて面白い。
成瀬には、何と言うか「人を狂わせるなにか」がある。
そして、狂えば狂う程楽しい。

その「人を狂わせるなにか」に耽溺するか、意識して距離を置くか。
私は後者である事を選んだのだけれど、前者である方が幸せであったかもしれない。

自分の所属するグループを好きでいて欲しいけれど、自分だけを好きでいて欲しい。
グループ全体を見て欲しいけれど、自分だけを見て欲しい。
自分の欲に正直で、且つ自覚的でもあり、そんな自分が好きだけれど、同時に嫌いでもある。
矛盾に満ちているけれど一本筋は通っている成瀬陽菜と言うアイドルは非常に面白くあったけれど、そう言う見方をされることはあまり好まれなかったように思う。

同じクラスにいたら確実に仲良く出来なかったであろう成瀬陽菜と、一定の距離を保つことが出来る「アイドルと客」と言う立場で接する事が出来たのは、それはそれで幸せだったのかもしれない。

成瀬とは少し違う角度から「技術としてのアイドル」を探求する矢野桜子。
近代的自我が芽生えつつある葵葉ほのか。
体育学生らしいざっかけない振舞いが楽しい星乃綾夏。
頼もしかったり頼りなかったり世話を焼いたり焼かれたりする藤乃さや。
成瀬が去る決断をして以降、それぞれの個性が濃く強く表に出るようになった。

アイドルのバトンを受け渡す区間/期間も終わりに近付いて来たが、4月29日まで、このまま走り抜けて欲しい。

(2023.04.22 記)

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