夢がなくてもいいじゃない

夢に向かって努力した経験がないので、「夢ってある?」と聞かれると、「いやないなあ」って答える。

夢を語っていいのは、それ相応の努力ができた人だけであり、私が夢と言われて漠然と思うあれやそれやはすべて、身勝手かつ身分不相応な願望の類でしかないのです。

いや、これは自己否定ではなくて、事実として。

例えば「あ~w幸せなお嫁さんになりた~いw」って言ったとして、幸せなお嫁さんになるために相応の努力をしてきたか?といわれると全くそんなことはなく。

婚活も恋活もまったく気が乗らないし、そんな状態の人間が「お嫁さん」を夢として語ったとしても、「じゃあ出会うための努力しろよ」って言われるがオチです。

なので、それはもう身もふたもない妄想でしかないというか。なので、妄想もうよそうということで、頭にふと浮かんだ埒もない妄想しか頭にないから、「夢はない」と言っています。

で、じゃあ夢ないわけ?自己実現の目標とかそういう努力してないわけ?ってなるけど、夢を抱く努力しなきゃいけないわけ?とも思うのです。

実のところ、今わたしは毎日をつつがなく生きていければそれでいいじゃないと思っていて、失恋を本当にずっとずっと引きずってること以外はまったく不満なく生きていけるし、何か生きていくうえで何か問題があるわけでもないから、夢や目標がなくてもいいと思ってる。

っていうか、それで十分じゃないか?とさえ思う。

悩みを引きずりすぎて涙が止まらないこと以外、普通に喋れて、歩けて、休日ふらふらできて、それ以上に望むことなんて実際のところないというか。

あとはもう、自分の負担にならないように生きていくことだけが私が頑張るべきことって思ってるから、ほんとそれ以上に夢を抱けないというのは本音としてはあるかもしれない。

でも、30を過ぎて夢を追っていける人って、実際どれくらいいるんだろう。うらやましくはあるけれど、そんなバイタリティ溢れる人に対して、もう嫉妬すらしない。

頑張れる人はいつまでもがんばったらいいと思う。そうでない人は無理はせず、何とか自分が生きていけるように生きていったらいい。

それで十分だから、たぶん夢はなくてもいい。

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