NG突きつける系コンテンツ、罪深し

否定を突きつける行為を売りにするコンテンツってすごく罪深いと思っていて、先ず第一に人間ってのはネガティブなモノに集りたがるから視聴数が増える。徐々にコンテンツとして成り立ってきてしまって、次第にコーデ添削やNGを突きつけるだけのコーデ紹介なんてものをやり始める。
個人的な体感として、肯定的なコーデ紹介にはアンチコメントは付き物で、逆に否定的なものには石は投げられないどころか「元の素材がいいから結局かっこいい」みたいな薄ら寒い持ち上げコメントだったり「勉強になりました!」の様な同調が主になるのが常だ。だからこそ無意識的にNGを突きつけたがるし、コーデ添削と題しては傲慢にも依頼者をボコボコにしたりする。

ただ、これはコンテンツを作る側だけの問題みたいなそう単純な話じゃなくて、視聴する側にも問題はある。人間(特に大衆社会に属する者達)は楽をし且つ無難に過ごしたい生き物なので、肯定的で言ってしまえば抽象的な動画よりも、否定的で選択肢を狭める動画の方に流れてそれを真似することしかしなくなる。過去に賢い人が「社会というのは支配者の独裁だけが問題なんじゃなくて大衆がそれを無意識的に望んでしまうこともまた問題」みたいなことを言っていたらしく、まさにそういった構図なんだなと。

コーデ添削なんてし始めたらそりゃもういよいよで、コチラが異をを唱えようものなら信者総出で「この人が依頼したんだから別にいいじゃん」などとタコ殴りに遭う。
そういうとこなんだろうなぁ…


インスタのリールだとかTikTokやYouTubeの様な動画サイトに蔓延る否定的助言、そしてそれに群がる視野の狭い人間たちがあまり好きではない。何故もっと可能性を広げようと思わないのか。何故色々試してみようと思わないのか。
枠組みに囚われていることに早く気づいてくれ。オマエタチがやってることは協調だとか尊重だとかそういう優しいものじゃなくて同調や強制強要みたいな気持ち悪いことなんだよ。
そういったコンテンツって一種の洗脳みたいなもので、しかもその意識が無限に伝染していってしまうことが、今の世の中の恐ろしいところだと思う。


私が知ってるコーデ診断の中でデリバさんのコンテンツは好きで、何故って
①先ずは元のコーデを褒めてその人を上げる
②その次にようやっと助言する
③助言と言ってもNGとしてただ突き放すのではなく、あくまで「提案」として云うことが依頼者への敬意が感じられる
これらの要素があるから。昨今のファッション系コンテンツの中で(すごくいい意味、褒め言葉として)だいぶ異端だと思う。やっぱり褒められると自信になるし、その上での提案ならすんなり受け入れられるところもあるというか。視聴する側からしてもいい気分で観られるのですごく良いコンテンツの例だと思う。

皆否定しすぎだし、そんなことをしていると「全体の平均化」が更に進むことになってしまうわけで。新しい可能性も潰されてしまう。そうじゃなくてもっとその人の良いところを見つけて褒めること、肯定することが大事だと思うアル。


私もそんなマインドで生きていきたいにゃ

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