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ソコは、自分で気付いて欲しい...😑

「足立さん、ちょっと、N/C機械が動かないんだけど...」

「ん?なんで」

「分かんないから相談してんじゃん」

(いや、そう言われても、オレ、オペレーターでも専門職でもないし…)


まだ、会社に入って間もない頃、
現場の兄ちゃんから声をかけられた。


「ん?渡部さん、コレって、明日の朝までに仕上げるやつじゃない?」

「そうだよ。大島さんが夜勤でオレが日勤で進めたんだけど」

「おっと!で、いつから動いてないの?」

「いや…朝から…」

「(もう、お昼だぞ!)宮本作業長には?」

「言ったけど、「俺、分かんねぇから、スタッフに言え」って。
 で、しばらく自分でやってみたけど、分からなくて…」 

「(宮本さん、オレ、触った事もない機械だぞ!)
 で、どんな感じ?」

「電源は入っているみたいだけど、機械が全く動かない...」

「大島さんにも聞いてみた?」

「一応。でも、現場見ないと分からないって。で、もう寝てる」

「だよね…」


ヤバい。
さっぱり分からない。
でも、納期を遅らせる訳にはいかない...

確かに本体の電源はランプが付いてる。
エラーも発生していない。
でも、レバーを動かしてもウンともスンとも言わない。

(異常があるのは、本体側じゃない...ってコトか?)
(でも、なんで急に・・・)

(もぅ、だいぶ古い機械だからなぁ...)
「お~ぃっ、機嫌直してくれぇ~っ!」

「大丈夫ッスか?足立さん」

(大丈夫じゃ、ねぇっ!)


本体から少し離れて、全体を見渡してみる。


(ん、んっ???)


「あの200Vのプラグは...何?」

「あぁ、N/Cの電源ですね」

「で、抜けてて...いいもの?」

「あぁぁぁぁ」

(「あぁぁぁぁぁぁ」じゃ、ねぇだろっ!)

「でも、オレ、絶対抜いてないんだけどなぁ。そもそも触る必要ないし」

(誰が抜いたかは、問題ではないっ!)

「あぁ、掃除のおじさんが抜いちゃったのかな?」

(かな?、じゃねぇだろっ!)


こうして現場の仕事は進んでいく。
チョコチョコと小さな問題、たまに大きな問題を引き起こしながら。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。 これからも、よろしくお願いしますっ!