奨学金2.0を考えた
勉強したい学生を大人が応援するオンラインサロン【奨学金2.0】を考えた。
ここ何日か考えてたり実践したりしていた「読書歴をさらし合う(ことで相手を知る)サロン」と「学問へのお賽銭(研究者に少額のお金を配る)」をまとめてみたものだ。
ここから【奨学金2.0】の概要や目指してる方向など書いていく。
大まかな構成として、パトロンが読みたい本を学生が読み、その要約をパトロンに伝える「Reading for you」(図の左)と、学びたい学生をパトロンが支援する「Giving for student」(図の右)の2つに分かれる。
サロンとして「知的興味に基づいた評価経済圏」を目指しており、
学生は左側でパトロンからの依頼をこなしながら、あるいは自分で入手した本の書評をコツコツ投稿しながら「自分はこの分野に興味があります」「自分は本の内容をこんな形でまとめられます」といった信用を蓄積していく(左側)
が基本。その蓄積を使って、
・学生はより多くの依頼を受けられるようになる(左)
・パトロンはより自分の目的にあった学生に依頼できる(左)
・学生は、自分がやりたいことをプレゼンして応援を募れる(右)→この結果も信用蓄積に加算されていく
という営みがされる場になればとおもっている。(この流れが一目でわかるような図にアップデートしたい…)
ここからは、左側・右側それぞれの詳細について。
パトロン:サロンの会費(3000円/月を予定)+書籍代を使うことで、自分が指定した本の要約が最低1冊分手に入る
学生:自分が興味がある本を無料で読める
パトロンの立場でいうと、どの学生に頼むか選べるところが大事で、その判断に必要な情報(その学生が何に興味があって、どんな書評を読んでいるか)がちゃんと蓄積・可視化されてるかがポイント。
学生の立場でいうと、自分が読んでみようかなと思える本だけ、無料で読むことができる(興味ない学生に無理やりお金払ってやってもらう形にはしない)。
で、その本に興味がある2人(パトロンと学生)のマッチングができるので、その2人を軸に他の人も加わり、その本について語れるグループができるという仕組み。この「本ごとのグループ」も、知的興味の情報蓄積の場になる。
ちなみに学生が作る要約は文章でもいいし、しゃべったものを録画投稿でもいいし(本にペン入れしたもの見せながらとかできるし)、メモ書きした本を郵送してもいいし、もしかしたらチャットでもいいかもしれない(やりとりをサロンのほかメンバーが見える方法は考えたいが)。「特定の誰かを相手に、本の内容(と自分)について伝える」という行為の、いろんな形が生まれればと思っている。
あと、もう1つポイントを挙げるなら、ある依頼に複数の学生が立候補したときに、複数人にお願いすることも可能な点。自分が興味ある本を、多様な視点での(その一方で自分向けにカスタマイズされた)書評を受け取るのは結構価値があるかと思っている。
そういう点では、時間がないから誰かがまとめた要約を読みたいというニーズだけでなく、自分も読んだけど他者の視点も欲しいという使い方もできるかなと思う。
パトロン:学びたい学生を応援できる(サロン会費の一部+直接支援)
学生:自分のやりたいことを応援してくれる人を募れる
こちらは「リターンを運営から特に指定しない」のがポイント。学生側はお願いするときにリターンを出してもいいし出さなくてもいい。パトロン側も支援するときに何かお願いしてもいいししなくてもいい。
そういう自由度の高い状態にすることで、どんなやりとりが生まれるか、学生側が自分の信用度を高めるためにどんな工夫をするのかを見てみたい。
■最後に(このあと詰めていく内容)
・お金の渡し方
「Reading for you」に関しては、本を買いたい人にお金を送るという行為をサロン内外で可視化できるといいので(それをきっかけにサロンの外でもそういう行為が増えればいいと思ってるので)、1案件ごとにpolca立てて送る感じがいいかと思っている。一方、お互いの手間を最小限にするならAmazonウィッシュリスト立てて買うのがいいのかもしれない。
「Giving for student」は多様なお願いが出ると思うので、それに合った方法を都度探していければと思う。他のクラウドファンディング(CampfireだったりAcademistだったり)でサクセスするための初速用に使うようなパターンもあるだろうし。
・メンバーが蓄積した信用情報をどう分かりやすく可視化するか
「どの学生がどんなことに興味がある、どんな書評・要約を書いている」「どのパトロンがどんなことに興味がある、だれを支援している」といった、“各メンバーの知的興味に対しての信用”をどう分かりやすく蓄積するか。
グループにする際にどのツールを使うか(facebookグループなのか、slackなのか、別の選択肢があるのか)にも繋がる話で、なかなか悩ましい。
あと、「Giving for student」を「Giving for you」の方がゴロがいいかなとか。この辺は主語を誰にしようかとかその辺がごちゃっとしてるのかなと。
まあ、もちろん「学生がお金もらって何もしなかったらどうするの」とか「Reading for youのマッチングがあまりにうまく行かずに運営対応ばかりになったらどうしよう」とかの論点もあるのだけれど、その辺はルール決めてどうというよりサロンメンバー集めのときの工夫で、“そもそもそういうことにならないように”、をまず考えたいと思う。
まずは自分が信頼してる勉強会経由などで学生10人集めて、パトロン5~10人くらい集めて小さく始められればと思っている。
興味あるとか、もっとこうした方が良いとか、コメントもらえたりすると嬉しいです。
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