無料でソウル→済州→釜山のサマープログラム【修士夏休み1】
7月4日から15日まで、韓国の外務省とKDI(政府系シンクタンク)が主催する 2022 Junior Scholar Fellowshipというプログラムに参加しました。
アメリカ・中国・日本いずれかの国籍をもち、韓国で学んでいる大学院生が参加できるもので、前半一週間はソウルで、韓国社会や経済などのレクチャー&企業・施設訪問をし、後半は済州と釜山に2泊3日ずつ滞在するかたちでした。ちなみに使用言語は主に英語です。
プログラム前半 in ソウル
前半は、高麗大学近くのKDIの建物で午前中レクチャー、午後は企業や施設訪問という流れでした。
レクチャーのテーマは、韓国の経済発展の歴史や、コロナ禍での経済政策、コロナ後の韓流ブームなどで、教授や元観光大使の方から2時間半のお話がありました。
私は、学部時代に美術史を学んだため、ソフトパワーに特に興味があります。そこで、あるレクチャーで「日本ではここ10年以上、韓国文化が流行していますが、一方で日韓関係は戦後最悪と言われることもあります。この矛盾しているように見える状態について、どう考えていらっしゃいますか?」と質問してみました。その回答のなかで特になるほど、と思ったのは「文化は文化として独立したものであり、政治とないまぜにする必要はない。文化は2国間でほとんど対立がない分野でもある。その点で重要である。」という点でした。
プログラム後半 in 済州&釜山
2週目は、済州と釜山に2泊3日ずつしました。高麗大かソウル大に集合して、バスで金浦空港まで向かい、大韓航空で済州へ行きました。初日は移動時間が長かったこともあり、龍頭岩あたりの海岸沿い一帯をフィールドワークで終わりました。
2日目は、Korean Foundationへ訪問し、民俗村とBunker de Lumieresという美術館の見学をし盛りだくさんでした。この美術館は、巨大な空間にモネやシャガールといった画家の作品がプロジェクションマッピングで映し出されるのを楽しむというユニークなものです。
夜ご飯は自由時間で、2万ウォンを渡され(!)私たちは海が一望できるカフェでパンと済州名物のオレンジで作られたジュースを飲みました。
次の日は、済州空港から釜山に向かいました。みんなと一緒に食べた昼食はなぜかジャージャー麵。焼きそばに近く、珍しいなあと思いながら美味しく頂きました。その後、Eco Delta City という環境に配慮しつつ、先端技術を利用してスマートな暮らしを送ることを目指している実験的な住宅地区を見学しました。
2日目は、Busan Movie CenterとAPEC Climate Centerを訪問しました。釜山は国際映画祭が開催される場所でもあります。この映画センターには一般の人が利用できる図書館があり、自由に映画関連の書籍を読んだり映画自体を鑑賞できたりするようです。
夜はホテルがある海雲台から広安里まで足をのばし、マッコリとプルコギジョン(チヂミ)を食べ、夜景がきれいなカフェに行きました。
最終日はウルサンにあるヒュンダイの自動車工場を見学して、そこから4時間かけてバスでソウルまで帰りました。
2週間の間、休みが無くなかなかハードなスケジュールではありましたが、韓国を学術的に学びつつ、ソウル以外も訪れたことで韓国の豊かな風土を肌で感じることができました。
私のお気に入りになった済州についてや、プログラム中、自分を見つめて感じたことなどについては、また書きたいと思います!
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