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音の変化を制する者はリスニングを制す【Zakieigo⑦】

今回も英語学習2.0の内容をまとめて行きます。

英語のリスニングを制するためには、音の変化を理解することが重要です。単語一つひとつの音を覚えていても、実際の会話では音がつながり変化してしまうため、それを知らないと聞き取れなくなります。ここでは、最低限押さえておきたい「音の変化」を4つ紹介します。

1. 音の連結

音の連結とは、前の単語が子音で終わり、次の単語が母音で始まるときに音が連結する現象です。例えば「stand up」は「スタンド アップ」ではなく、「スタンダッ」となります。同様に「like it」も「ライク イット」ではなく「ライキッ」となります。このように、子音と母音が連結して発音されるため、このルールを知っておくことでリスニングの精度が向上します。

2. 音の消失

音の消失は、破裂音(p, b, k, g, t, d)で終わる単語と、子音で始まる単語が連続するときに起こります。例えば「good morning」は「グッド モーニング」ではなく「グッ モーニン」となります。このように破裂音が消失するケースが多く、これを理解しておけば、より自然な英語を聞き取れるようになります。

3. フラップのt

フラップのtは、tが母音に挟まれている場合、破裂音ではなくラ行のような音に変化する現象です。例えば「water」は「ウォーター」ではなく「ウォラ」、「letter」は「レター」ではなく「レラ」となります。アメリカ英語でよく見られるこの音の変化を把握することで、リスニングが楽になります。

4. 弱形

弱形とは、冠詞、前置詞、代名詞などの機能語が非常に弱く発音される現象です。例えば「him」は「ヒム」ではなく「ィム」と発音されることが多く、また「her」は「アー」となります。英語の文章の中で機能語はあまり強調されないため、弱形で発音されることがほとんどです。日本の英語教育ではこの弱形が教えられていないため、これを知らないとリスニングが難しくなります。

機能語には強形も存在しますが、基本的には強調したい場合以外は弱形で発音されます。この違いを理解することで、英語の聞き取りが飛躍的に向上する可能性があります。実際のリスニングでは多くの機能語が弱形で発音されるため、これをマスターすることが重要です。

以上の4つの音の変化を理解することで、リスニング力は格段に向上します。これらは英語の音声知覚における基本的なルールであり、特に日本人学習者が苦手とする分野です。この知識を持つことで、リスニングにおける多くの問題が解消されるでしょう。


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