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【詩】斜陽

漸く終わらせた今日の
名残を留めず
また新しく生まれ変わる。
ちいさな破滅を
何度も何度も繰り返しながら。

それはまるで
ずっと遠くで聞こえる
日曜朝の讃美歌。
嫌いな人のよろこびと
大切な人のかなしみを
一括りに肯定する。

今日の役目を終えた残骸達が
夜にこぼれ落ちて行く。
それはまるで
いつかの私のよう。
空を赤黒く染めながら
深く、沈んで。

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