見出し画像

禁じられた砂糖〜幻覚剤の街〜

新しい音楽作品ができたので紹介。(おそらく一般公開する音楽活動は5年ぶり・・・!?)

フランク・シナトラには、Nancy Sinatra(ナンシー・シナトラ)という娘がいて、フランクは彼女を寵愛して、自身がワーナー・ブラザーズとの出資で設立したレコード会社でデビューさせた。

さらにデュエットもしていて『Something Stupid』という曲は売れに売れた。後年、日本では大滝詠一+竹内まりやによるカヴァーでより有名になる。

そのナンシーの曲のなかで、僕の父がしょっちゅう鼻歌で歌っていたのが『Sugar Town(シュガー・タウンは恋の町)』という曲。これも大ヒットし、後年、松任谷由実が自身の曲で引用したこともある。

いろいろ辛いことはあるけれど、そんなの気にしないで。だってここは「お砂糖の街」よ。

という歌詞の曲だが、1966年のアメリカでこんな脳天気な曲が売れるわけがない。裏があったわけだ。

砂糖はLSD(幻覚剤)の隠語であり、ヴェトナム戦争の激化やSUMMER OF LOVE = ヒッピーなどいろいろ社会の変化はあるけれど、「LSDを服用してれば、そんなの気にならなくなるのよ」という現実逃避とドラッグカルチャーへの言及が本当の意味だった。

僕の父はそんな意味、知らなかったようだし、あまり有名でないかもしれない。アメリカでは可愛い女の子がこの曲を歌うことで、胸キュンな雰囲気をつくるのが一種定番である。『500日のサマー』という映画では、ズーイー・デシャネルが歌った。

今回、父への追悼の場であるが、本来の意味がより分かりやすくなる編曲を施した。題して『THE FORBIDDEN SUGAR - LSD TOWN(禁じられた砂糖 - 幻覚剤の街)』。ダブとアンビエントの影響が強いが、LSDに感化され1960年代・1980年代末にヨーロッパで勃興したテクニック、楽器の弾き方を入れ込んでいる。ぜひ原曲の能天気さと聴き比べ楽しんでほしい。

原曲:

映画での1シーン(ズーイー・デシャネル):


最後まで読んでいただきありがとうございます! よろしければチップや、仕事依頼もぜひご検討ください◎