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4つの育ジ〜イクメンからイキメンに

子育てって、子どもを育てているようでいて、親の方が育てられているところがあります。「親育ち」「共育」と表現する人もいます。

父親が育つと「育父」。孫ができれば「育爺」に。

「3つのイクジ」という話しを、パパサークル・ねりパパから教わりました。

一つめは、普通の「育児」です。自分の子どもを育てる。

二つめは「育自」。親が自分自身を育てる。子育てを通して親の自己成長を図る。

この二つのイクジで十分なのですが、どうせなら、もう一歩先に進みたい。

三つめは「育地」です。「地」域を育てる親になる。地域活動する男性のことを、地域の「域」をとって「イキメン」と名付けました。イクメンからイキメンになろう!

子育て世代の男性がイキメンになって地域活動すると、その地域は活性化します。さらにイキメンは、地元の男の子にとってカッコいい大人の見本になります。

女の子の場合、周りには大人の女性が沢山います。保育園・幼稚園、小学校低学年の先生のほとんどは女性で、大人の女性のサンプルが豊富。そのため、将来自分が大人になるイメージがしやすいです。

一方、男の子たちの周りに父親以外の大人の男性があまり見当たりません。大人の男性サンプルが乏しく、男の子は将来自分が大人になったときのイメージがわきにくいのです。

上の三つに加え、四つめの育ジに「育次」があります。子育ては「次」世代育成。

子どもを生み育てることは、人類の未来を創造する事業。親業ほど、地球で素敵な職業はない。
The Greatest Job On Earth !

これから、地域とパパ友について取り上げます。

独身時代や夫婦二人のときは地域とつながる必要性を感じる場面がなく、むしろ近所付き合いはわずらわしいと思っていた人が多いのではないでしょうか。かくいう、ぼくがそうでした。

親になると地域の子育て環境が気になります。子どもを安心して育てられる地域であるのか、安全に子育てができる環境なのか。

インターネットである程度の情報を集めることはできますが、地域の情報は口コミに勝るものはありません。近所の子育て仲間や子育て支援者の方達とつながると、おすすめの小児科など有益な地元情報が入手できます。

子どもは地域社会へのパスポート。子どもをきっかけに地域とのつながりが生まれます。

もともとコミュニケーション欲求の強いママは、ママ友づくりが得意です。子育て広場などで他のママに出会うとすぐにLINE交換し、ママ友になれます。

パパはといえば、パパ友づくりが苦手な人が多いです。パパたちは目的のない会話をしないため、子連れのパパを見かけても、いきなり話しかけたりはしません。

パパ友がいない人は案外「パパ友のニーズ」がないのですが、パパの子育てが楽しく継続できるかどうかは「パパ友の存在」が鍵を握っています。

パパ友がいると、子育ての楽しさ倍増、しんどさ半減

パパ講座で「普段どのように子育てをしていますか?」をテーマに話し合うと、いつも大変盛り上がります。パパだって本当は、子育てを語りたい。

職場では子どもの話しをする機会はなく、パパ友やママ友がいないと話し相手がいません。もちろん夫婦で話し合うのでよいのですが、ママと話していると行き詰るのがオチです。

パパ友は利害関係がない異業種ネットワーク。パパ友と子育てを語り合うことで、それぞれの家庭で子育てのスタイルが異なることが分かり、子育てに多様性があってよいと理解できます。

地元のパパ友とママ友は、いざというときのセーフティネット。災害時などに近所で助け合える仲間がいると、とても心強いです。

パパ友はウィーク・タイズ(弱い絆)としても貴重。あるパパがリストラされて落ち込んでいたとき、彼の専門性を知っていたパパ友が紹介する形で転職が成功したことがありました。

それでは、どのようにパパ友を作ればよいのでしょうか。

乳幼児を子育て中のパパは、自ら動かなければパパ友はできません。地域にパパたちの居場所はなく、自分たちで作らないといけないのです。

子どもが小学生になれば野球やサッカーのコーチなどでパパの出番がありますが、乳幼児のパパにはそうした出番がありません。

パパ友づくりで手っ取り早い方法はパパサークルに入ることです。パパサークルは各地にあり、オンライン上のつながりでも構いません。自分でパパサークルを作ってみるのもよいでしょう。

横浜で、育児レンジャーショーを始めたパパたちがいました。パパ・スクールで一緒だった受講生同士でパパサークルを結成。オリジナルの脚本や振付、主題歌を考え、稽古を重ねてショーに臨むと大絶賛。その後各所から出演オファーがあり、NHKニュースで紹介されるまでに至りました。

レンジャーショーに出演したパパが「地元はディズニーランドより楽しい!」と口にしました。イキメンになると、地元がトレジャーランド(宝島)になる。

緊急事態宣言の間、地域活動は制限されますが、おさまったら地域のパパ業を楽しみたい。

それから、パパの地域活動でPTAもおすすめです。ぼくはPTA会長三年目。PTAのママたちに鍛えてもらい、「育自」ができました。

PTA活動をしていると様々な考え方や価値観をもつ保護者と対峙しなければなりません。会社のマネジメントの方がよほどラクです。

ダイバーシティマネジメントを学びたいなら、大学院で経営学を学ぶより、PTA活動を。

MBAより、PTA

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