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2024上方落語若手噺家グランプリを見て


 2024年上方落語若手噺家グランプリは、笑福亭笑利さん(或る夏の出来事)が優勝した。
 噺家さんたちの予想も、落語ファンの予想も、どうやら笑利さんの優勝を予感していた人が多かったように思う。私は配信ばかりで現実の笑利さんの落語を見たことはないが、勝手に優勝を予感していた一人だ。
 がしかし、グランプリ前日の配信で、当日演じる新作落語がまだ出来ていないということを聞いて、またメンタル的にも追い込まれている様子を見て、少し不安になったのも正直な気持ちだ。結局、不安がパワーとなり最後の一瞬まで準備と考察をしていたのだ。やはり優勝した。
 遠方に住んでいるとは言え、一度見に行ける機会があった。事情で断腸の思いで断念し、家人が代わりに見に行った。悔しすぎて涙が出る。
 パペット落語も配信で見た。これは面白いし、落語に親しんでいない方にも見せたい。古典、特に竹の水仙を見たとき、落語が全部うまい人だと分かった。
 そしてどうやら私と同郷の人らしい。
 配信も継続してくれていて、これは推しになるしかなかった。
 配信の中で、自分の今後の活動等について話してくれることがあった。所属事務所の人に、自分の存在と活動を知ってもらい登用して貰うために、事務所入り口に自分のポスターを貼り続けているとのこと。コレで会社の人に知ってもらい、大きな落語会に結びつけたいとのこと。地味で微々たるものだろうけど、実直な人柄に好感を持った。
 以前、同じ事務所の若手落語家が、田中角栄が選挙運動でわざわざドロドロになったりして、民衆の心を惹きつけたエピソードを、マネしたいと言っていたことがある。詐欺師の手口をマネするようなモノだ。実際、田中角栄は犯罪者として逮捕された人であるにも拘わらず。物事の善悪が分かっていないのだろうか。
 それに比べ、ポスターを貼り剥がされてもまた貼って、人に知られていくと言う地味な活動は、好感が持てたのだ。
 実際実を結びかけている。
 落語の内容は、まだ途中であろう。これからもっと伸びていくだろうし、成長率の高さと持続がよく見えている。
 これから何もかもが順調ではなかろうが、実直な努力態度を持って乗り越えられると確信している。
 本命中の本命の優勝。次のコンテストも近いが、また勝つと思っている。ああ、今度は江戸のタイミングかな💦

追記 7.2

そんなこととはつゆ知らず、グランプリに掛ける思いは、
かえって強くなっていたと知り、少し苦しいような気持ちになってしまった。
NHK取ろうがとらまいが、我が道を行く。確実に前進し我が道を進むと言うことなのだろう。
NGKを会社(MG?)から勧められて断った人も居るが、それもそれ。夫々なんだろう。
チャンスの神様に、後ろ髪はない。

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