白血病 造血幹細胞移植とCar-t cell therapy⑦
造血幹細胞移植に向けて
4月、急性リンパ性白血病の治療を開始してから1、2ヶ月で私の体はスッカリ変わり果ててしまいました。
食欲もなく、嘔吐ばかりで不眠症。毎日が不安な日々でした。
そして3回目の頭からの抗癌剤治療を受けてからまた数日嘔吐が続き、苦しくて泣きながら嘔吐を繰り返して吐き気止めを飲んでも効かず耐えられずに嘆いていたところ、旦那が病院に連れていこうかと心配して近づいてきました。
私は病院には行きたくないもう入院はうんざりだ!と言って彼を困らせてしまった。
結局歩けないくらいにヨタヨタしていて、下に住んでいた若者夫婦に介助されながら階段を降り、その途中から幻覚が見え出してモノクロの景色でこの人達は誰?そして後部座席に座っている息子も誰だかわからなくなってしまいました。息子を祖母に預けていつも通っている病院への道もわらない所を通ってると思い、「何処に行くの?頭が痛いから病院に連れて行って。」とわけのわからない事を言い出し、また緊急入院になりました。
点滴を受け落ち着いてきた頃に血液内科の医師が回診に来てくれて、私が混乱していた時のことについて覚えている事を説明するように言われました。その後EEG(脳波の検査でてんかん診断テスト)、CT、MRIなどをする事になった。その結果、特に問題はなく髄液漏れで起こった*③に書いてあります。低髄液圧症候群( Intracranial hypotension)からの出血が原因でTIA、一過性脳虚血発作が起きたのではないかとの事でした。難しそうな話ですが簡単に言うと深刻ではない問題で普通に治療受けていれば様子見で大丈夫との事でした。
その頃は、英語で話してるナースが日本語で会話してる様に聞こえたりして、自分でもとうとう私狂ったか😣と思う事もしばしばありました。
そして、私の主治医がついに現れてこう言ったのです。「貴方は本当によく頑張った。もう、脊柱への抗癌剤治療はストップしましょう。」
私は嬉しさよりも、驚き、ショックが上回り、「まだ3回しかしてないのに、もうダメということですか?」と聞き返した。すると医師は「その計画だったけど、脳はとても大切だから中止してOmmayaを取り除きましょう。その後に放射線治療を頭にしてから移植できる病院に転院させるから大丈夫!」と言ってくれたのです😭😭6月の事でした。