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今日の200円飯と今日の出来事: 終焉

上京して早くも3週間ほど経った。
5日ほど前まで僕の家には冷蔵庫がなかった。
だから近くのスーパーでなるべく安い食材を買い漁ってその日のうちに調理してしまう。
それが200円飯だった。
しかしながら冷蔵庫が来てからは食材を保存できるようになり同じ食材を中期的に食べることができるようになってしまった。

その日のうちにその日にしか手に入らない食材で料理を作る。しかも200円代で。
そこに芸術性と合理性があった。
食材との勝負。
そして物体主義への挑戦がそこにはあった。

文明の利器は時に芸術性を奪い去るというが、本当なのだとこの生活で気づいた。
普段当たり前と思っていることをもう一度疑ってかかる。
それが芸術を、日々の達成感を生み出す重要なポイントであることは間違いない。

では何故冷蔵庫を購入したのか?
何故かは自分にも分からない。
正直いらんなってまだ心の中では思っている。
でも食材を保存できるということはその分料理の単価が下がるということであり、結局は節約につながるのだろうという期待と推測は持っている。

一瞬の寿命の中に輝きを見つけ、その味を読み取る。
何という美しさだろうか。
そんな生活、人生を送っていきたい。

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