フォーミュラeが首都高を走る近未来
引き続きテスラファイル
昨今のEV車は、テスラ自身の発明交流三相モーターのようです。当然日本メーカーはその先進テクノロジーを開発し、すでに国内日産では「アリア」に搭載されている巻線界磁型同期モーターです。
このモーターは日産がアリアのために新規開発したモーターです。特性としては低速高トルク領域(べた踏み)では効率が低いですが、高速低トルク領域(高速巡行)では効率が高まります。そして巻線界磁型同期モーターは永久磁石を必要とせず、レアメタルの供給に関する問題を回避できるという利点もあります。
いまバッテリー論争してますが、本命は、この駆動モーター完成品で車の性能が決まってしまうというブラックボックスです。
その点、日本はモーター先進国ですから、安泰のようですが、テスラモーターは究極の動力源モーターであって、さらにその数倍のハイグレート上にある、それが判ってきました。そのプロトタイプが実現したら、これまでのガソリンエンジンが子供のオモチャになってしまう世界です。
そこで少し、モーター原理を勉強しました。
「テスラ 二層誘導モーター」
交流モーターの原理は「アラゴの円盤」にある。アラゴの円盤とはフランスのドミニク・フランコ・ジャン・アラゴが1824年に行った実験の名称である。磁針を銅などの円板の近くに置いて、円板を回転させると、磁針が回転板から影響を受ける。これは、電磁誘導によって磁針に電流が生じたためで、のちにファラデーによる電磁誘導の発見につながった。そのファラデーは1831年、コイル中の磁石の運動によって起電力が発生することを確認、さらにアラゴの円盤を利用して、長時間持続的に発電を行わせることに成功した。ファラデー以後、発電機やモーターの研究が始まったが、初期のものほとんどが直流を使っていた。その後交流発電機やモーターの研究が行われ、しだいに交流送配電の優位が説かれるようになった。
一方、発明王エジソンは直流による送配電システムを推進しており、交流派と鋭く対立するようになった。しかし交流陣営にとって致命的だったのは実用的な交流モーターが存在しないことだった。 部分引用
フォーミュラE が首都高を朝走る明日
東京 E-Prix 東京ストリートサーキット (2024年 - )
レース情報 コース長 2.585 km (1.604 mi) レース長 2.585 x 32 km (1.604 x 32 mi)
開催回数 1
初回 2024年
最終開催 2024年
東京 E-Prix(とうきょうイープリ、英: Tokyo E-Prix)は、日本の東京都江東区有明で開催されるフォーミュラE世界選手権レースの1戦である。1ラウンド1戦で、1日で予選から決勝まで行う1 Day開催のレースとして行われた。
2022年10月にフォーミュラE・オペレーションズ社(英語版)と東京都庁との間で開催協定が結ばれ、2024年3月に第1回大会が開催された。
会場は、東京国際展示場(東京ビッグサイト)の敷地と周辺道路(公道)を用いた仮設コースの東京ストリートサーキットを舞台として開催されている。2024年の第1回大会は、日本で開催されたものとしては初の本格的な公道自動車レースにあたる。受け入れ自治体の東京都庁は、二酸化炭素(CO2)を排出しない環境先進都市の実現を目指す「ゼロエミッション東京」という政策を打ち出しており、フォーミュラEの招致については、ゼロエミッション車(ZEV)の普及促進活動の一環として行っている。(→#開催に至る経緯)
開催に至る経緯
公道で世界選手権クラスの本格的な自動車レースを開催しようとする動きは日本国内でも1980年代以前から存在したが、道路の使用許可を取得することの困難さが大きな障壁となり、いずれの計画も実現には至っていなかった(ラリーを除く)。東京都内における公道レース開催も1990年代から具体的な構想が複数持ちあがるが、その過程で、そうしたレースの開催実現のためには、東京都庁や警察(警視庁)をはじめとする行政機関の協力が不可欠で、そのためには政治の後ろ盾が必須となるといったことや、公道開催でも安全なレース運営を担保することが重要な課題となるといったことが浮き彫りとなっていった。(→#1990年代 - 2000年代)
2014年に開催が始まった国際レースのフォーミュラEは、市街地開催を中心とするシリーズであり、各国の大都市でレース開催の実績を積み上げていっていた。同シリーズは、創設以前から東京都に開催の働きかけを積極的に行っていたが、従前の課題を解決するには至らず、開催を実現できずにいた。(→#2010年代)
2019年以降、東京都知事の小池百合子が、自身の掲げる構想「ゼロエミッション東京」実現の一助として、フォーミュラE開催を強く後押しする。これにより、政治的な後ろ盾の確保と安全なレース運営の担保というふたつの条件が満たされ、2024年に、「日本初の本格的な公道レース」として、東京 E-Prixの第1回大会の開催が実現した。(→#2020年代)
実現しなかった公道レース計画(1990年代 - 2000年代)
公道レースの開催が計画されていたお台場地区。フジテレビの構想は、画像の都有地(副都心広場)を中心として仮設コースを置くものだったと考えられている。
臨海副都心における公道レースの開催は、2024年に初開催される四半世紀以上も前から様々に計画されていた。具体的なものとしては、1990年代半ばにフジテレビがフォーミュラ1(F1)誘致を構想していたことがあり、その計画は、お台場地区の都有地を中心に、同地区の空き地同士を公道で結んでサーキットを仮設する、というものだった。この計画は自然消滅することになるが、同地区を管轄していた東京都港湾局は、同社からの打診があったことは認めつつ、公道については警察の管轄になり、過去の例から、許可を得るのはかなり難しいのではないかと指摘していた。
1999年3月11日、「東京グランプリの開催をめざす会」が発足し、東京都内で市街地レースを開催しようという動きが起きた。この組織はトムス創設者の舘信秀が中心となって設立されたもので、元F1ドライバーの中嶋悟、鈴木亜久里、片山右京、当時現役F1ドライバーだった高木虎之介のほか、星野一義、近藤真彦、林みのる、本田耕介、本田博俊ら、国内の有力な自動車レース関係者たち、25名を発起人としていた。この会には同年4月の都知事選への立候補を表明していた柿澤弘治(この時点では衆議院議員)も発起人の一人として参加し、柿澤は知事選の選挙公約の中でも東京グランプリの開催実現を掲げた。この計画も臨海副都心のお台場におけるF1開催を目指したもので、実現には法改正を含めた政治的アプローチが可能な人物による支援が不可欠との考えから、柿澤の都知事当選を必須条件としたものだった。しかし、柿澤は落選し、この計画もまた実現には至らず、自然消滅した。
柿澤らを破って1999年に都知事に就任した石原慎太郎(在:1999年 - 2012年)は、東京都内で公道レースを開催するという柿澤の案には1999年の選挙戦の時点で賛意を示しており、2006年12月に東京都による構想として、東京都三宅島の公道を用いた周回レースである「第1回三宅島オートバイレース大会(仮称)」の開催を提唱した。石原はこの計画を強い意欲を持って推し進めたものの、この企画は、選手と観客の安全確保や、事故発生時の救護体制についての強い懸念がプロライダーや二輪自動車メーカーから示され、同島でオフロードレースを含むデモンストレーションイベントこそ数年に渡って開催されたものの、結果として安全面の懸念を払拭するには至らず、公道レースは一度も開催されなかった。
2006年からお台場で開催されているモータースポーツジャパンでも、第2回(2007年)にはレーシングカーによる公道でのパレード走行が行われたほか、石原が大会名誉会長に就任するなど、将来的な公道レース開催を見据えたイベントとなっていたが[21]、結局レース開催にまでは至らなかった。
このように、東京都において公道レースを開催するという計画は2000年代までに具体的な試みもいくつかあり、その都度、障壁の認識と克服というプロセスを緩やかに進めていっていたものの、実現に至るものはないという状況だった。
フォーミュラEの登場と開催に向けた交渉(2010年代)
第1世代のフォーミュラE車両。2010年代半ばに東京都心部の公道でデモ走行が複数回行われた。
2012年、アレハンドロ・アガグらによって、フォーミュラE・ホールディングス(英語版)(FEH、以下「フォーミュラE社」)が設立された。同社は電気自動車による国際選手権シリーズである「フォーミュラE」の開催を提唱し、同年8月、国際自動車連盟(FIA)はフォーミュラEの開催に承認を与えた。2014年の初開催に向け、開催都市の選定と契約交渉を始めたフォーミュラE社は、大都市の市街地で開催することを優先目標としていたことから、候補地のひとつである東京を2012年9月に初めて訪れ、東京都との交渉を開始した。
2014年から開催が始まったフォーミュラEは、各国の都市で開催を行い、公道レース開催にあたっての課題のひとつとなる安全なレース運営のノウハウを積み上げていっていたものの、日本における開催実現までの道のりは険しいものとなった。フォーミュラE側は日本でのレース開催を最優先課題のひとつと位置付けていたが、日本国内の規制や仲介業者の存在が障害となり、具体的な進展はないまま数年が過ぎていくことになる。その間も、フォーミュラE関係者が年に2、3回の頻度で来日して交渉が行われたほか、開催の可能性を探ることや開催実現への機運を高めることを目的として、2015年に東京・六本木、2016年には東京・丸の内で、フォーミュラE車両による公道デモ走行を行う、といった活動が行われた。
小池百合子による後押し(2019年以降)
小池百合子(2017年頃)
そうした停滞していた状況は、2019年初めに東京都知事の小池百合子(2016年就任)がフォーミュラEの誘致を検討すると表明して以降、急速に動き出すことになった。元環境大臣(在:2003年 - 2006年)でもある小池は、以前からゼロエミッション車(ZEV)の導入を糸口として東京都をカーボンフリー(二酸化炭素排出ゼロ)の都市にするという構想(ゼロエミッション東京)を持っていた。その実現の一助とするため、2019年からフォーミュラE誘致の調査費を都の予算として計上して調査を進めさせ、ZEVの普及活動の中心にフォーミュラEを据えることを決めた。
この時から、東京都とフォーミュラE社の間で(仲介業者を介さない)直接交渉が始まり、開催候補地として都内だけでなく神奈川県の横浜市も対象に含めて実現可能性の調査が進められ、最終的に、臨海副都心の有明地区で開催するということで合意に至った。
公道での開催がフォーミュラEの特徴の一つ(23年7月のローマ大会)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いまは、その話題性ではないので、掘り下げませんが、時勢柄として、世界経済とガソリン石油資源など、考慮するとEV車先行型イベントアクションは、憚られる空気が蔓延、ということでしょう。
としてもいずれ その時代が到来したら、日本首都高をEVマシンが疾走するというコンセプトは、時代の象徴としてアピールするでしよう。
首都高のフォーミュラEのコースに選定
「歴史が動いた」 日本でEVの公道レース初開催決定、“東京感”満点画像に反響「首都高バトル?!」
2023.06.22 著者 : THE ANSWER編集部
フォーミュラEと国際自動車連盟(FIA)は21日、EV(電気自動車)レーシングカーによるレース「フォーミュラE」シーズン10の暫定カレンダーを発表した。その中で来年3月30日の第7戦の開催地として東京が記され、フォーミュラEが日本で初開催されることが決定した。大会公式ツイッターが“東京感”満点のポスターとともに開催を発表すると、日本のファンからは「歴史が動いた」「首都高バトル?!」など大きな反響を呼んでいる。
フォーミュラEが日本で初開催されることが決定した
【写真:Getty Images】 2024年3月30日に東京で開催
フォーミュラEと国際自動車連盟(FIA)は21日、EV(電気自動車)レーシングカーによるレース「フォーミュラE」シーズン10の暫定カレンダーを発表した。その中で来年3月30日の第7戦の開催地として東京が記され、フォーミュラEが日本で初開催されることが決定した。大会公式ツイッターが“東京感”満点のポスターとともに開催を発表すると、日本のファンからは「歴史が動いた」「首都高バトル?!」など大きな反響を呼んでいる。
東京の公道を最先端マシンが駆け抜ける。フォーミュラEが投稿した画像。中央には日の丸が揺らめき、大きく「東京」と漢字で入っている。その周りを囲むように名所の東京タワー、外国人観光客に人気の渋谷スクランブル交差点、ネオン輝く街並みに、ライトが駆け巡る公道がデザインされている。
フォーミュラE公式ツイッターは「フォーミュラEが日本にやってくる!」と日本語で記して開催を発表。英語でも「シーズン10で日本の東京の公道に出るのが待ちきれない」とつづった。目の当たりにした日本のファンからは、歓喜の声が上がっている。「これは待ちきれない!」「来年の3月30日はお休みを頂戴致します」
東京都によると、レースの開催地は臨海エリアの東京ビッグサイト周辺。画像とは異なる場所だったため、「まるで渋谷やアキバを走るみたいな広告ですが、サムネ詐欺です」「このポスターだと、首都高バトルだよな」といった反応もあった。
2014年から始まったフォーミュラEはエンジン音や排気ガスがなく、イギリスのロンドン、イタリアのローマ、メキシコのメキシコシティなど世界の主要都市で開催されている。
【画像】「首都高バトル?!」 日本で公道レース開催決定、フ