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日本から日本の撤退

 日産自動車が、今年いっぱいで韓国市場から撤退することが明らかになりました。
 これは、日産の韓国法人が明らかにしたもので、日産本社が今年いっぱいで韓国市場から撤退することを最終決定したということです。
 日産が韓国市場に進出したのは2004年で、16年での撤退となりますが、顧客に対するアフターサービスは2028年まで続けます。
撤退の理由については、世界市場で中長期的に健全な収益構造を確保する必要性を強調した上で、韓国市場では「状況がより悪化している」と説明。「持続可能な成長構造を維持するのは難しいと判断した」としています。
韓国メディアでは、日産が最近、韓国市場で振るわなかった一因として、日韓関係の悪化に伴い、去年7月以降に活発化した日本製品の不買運動の影響を指摘しています。

 日産自動車が28日発表した20年3月期連結決算は、最終的な儲けを示す純損益が6712億円の赤字(前期は3191億円の黒字)に転落した。主力の日米市場での販売不振に加え、コロナ流行に伴う需要減が打撃になった。新中期経営計画も示し、世界の生産能力を海外2工場の閉鎖などで2割削減すると発表。このリストラ関連費用6030億円が発生し、前会長カルロス・ゴーン被告が改革を断行した00年3月期(6843億円)に迫る巨額赤字となった。
 21年3月期の業績予想は未定とした。自動車主要8社の4月の生産がコロナで前年同月比60.9%減と苦境に立つ中、業績の回復は容易でない。

https://www.news24.jp/articles/2020/05/28/10652017.html


ニッサン関連の記事を順に並べて載せた。上から読んでも下から読んでも、苦境ニッサンの話題に違いなく、その二つの記事は、同時進行のリアルタイムで進行している。

コロナで苦境、と書けばそれらしく読めるが、もともとゴーン会長時代からの社内重大軋轢問題を考えれば、コロナとは無縁の内部事情(同時に日本国の投影)である。それでも社会時世として、世界を巻き込んだ、今回のコロナウイルス騒動の大きさを考慮したら、比率の多寡は抜きにして、どこかで絡んでいる、ということもある。

昨日、アパレル業界「レナウン」のことを別ブログサイトに書いてあった。いつものように、その情報をもとに、こちらのnoteに転載しているが、レナウンの場合、それをしなかった。いまだ、その概要(倒産)が把握しきれていなかったからである。

なぜレナウンか、という問いもあるかと思うが、長年アパレル業界老舗としてやってきた日本的企業が、このコロナ禍で倒産するという意外性に、とても興味があったし、日本の製造業がこぞって中国に生産拠点を移したその結果が、ニッサンも含めたジャパン会社が、ことごとく消滅する様は、まさしく日本が沈没していく昔日の思いの回顧であり、そこに追い打ちをかけてきた武漢激震コロナウイルスは、すべてが偶然の組み合わせ、ではなく全部がシナリオに書かれていた舞台の劇が、その本の一字一句の狂いもなく再現された、と私は感じたからである。

レナウン倒産をただの傍観者として観察している自分たちは、その後の数十年後に、止めようもなく拡大進行してくるその栄枯盛衰の仮想劇を、のちにリアル体現することとなる。

かといって、このネットSNSカテゴリーで素人が扱う題材でもないし、また、それを読んだ読者がでは何かしよう、という類のはなしではない。

今朝、記事を書く前に、このnote閲覧にS t a c yさんの名が数ページ連続して読んだことの跡があった。ただそれだけで意図は判らないが、そのページをよく読んでみるとこんな一説がある。

 日本社会は世界から見ると情弱になっています。2020年には学校の教育もITにより更に変わります。宜しければ、一歩ずつ社会の様々なリテラシーを一緒にあげていきませんか?日々の余裕を作って毎日を楽しく生きましょう。

たしかに、上記ニッサン、レナウンのニュースを見ていて、その「世界から見ると情弱」という指摘は正しい。それに関していえば、あらためてこの場で宣言することもなく、社会の国民の大多数は、そう感じている話しだ。

としても、井戸端会議の議題としては、そこまでで十分でレナウンの負債額がいくらで、ニッサンの赤字幅が企業崩壊を招く額なのかというような突っ込んだ話までする必要もない。日本の政治と同一リンクして、「個人が考えたところでどうにもならない諦念観」という定型の返事が返ってくる。

その部分を今少し探り出してみようか、とおもったのがレナウン倒産のはなしだった。しばらくそのテーマを掲げて追ってみたい。




#今わたしにできること


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