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お客さまと調律師のギャップを埋めたい

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ピアノって、調律って、本当はこうなんです。 ひとことで伝えるのは難しい「ギャップ」を解消する記事をまとめました。
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2023年8月の記事一覧

専門家が放つ言葉は呪いになるかもしれない

その日の仕事は、2件のはじめて伺うお客さま宅でのピアノの調律でした。(タイトルと書き出しが怪談みたいですね。怖くないのでご安心を) 1台目、午前中のピアノの記録を見ると、2年前まで同じ方が毎年調律に来ていました。その都度「特に問題は無いですよ」と言われていたそうで、お客さまも安心していました。 午後のピアノは9年前に引っ越しと一緒に調律もしてもらったパターン。点検した調律師に「内部がだいぶ傷んでますね」と言われたとのことで、ずっと気にされていてのご依頼。 話だけ聞くとコ

説明が難しい、ピアノの響板が割れるということについて

同業の方のSNSで、こんな投稿がありました。 これ、ホントそう思います。 色々あるピアノの故障の中で、一番恐ろしいとされている「響板の割れ」 ピアノを持っている方は一度は、調律師に強めに注意するよう言われたことがあるかもしれません。 響板はピアノそのもの響板はピアノの音を出すスピーカーの役割で、そのピアノのアイデンティティとも言える部分。ピアノの形そのままなことからも、ピアノの「核」と言っても良いと思います。 響板は木を継ぎ合わせた板なので、乾燥しすぎたときや極端な