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別居婚Season2〜コロナ別居〜

ご縁あって、下記チーム協働型出版プロジェクトの「テレワーク 子育てと働き方」というカテゴリーにて、わが家のコロナ別居の事情について寄稿しました。その内容をこちらに転載していきます。

プロジェクト詳細についてご興味ある方は下記より詳細をご確認ください。

オンデマンド出版サービスgood.bookを運営する株式会社masterpeace(東京都港区 代表取締役 窪田篤)は、「SHIFT challenge book」と題して、コロナを乗り越えるための情報発信を目的とした出版プロジェクトを開始しました。各プロジェクトは、インターネット上でメンバーと繋がり、企画・制作を進めており、出版はWeb書店流通(オンデマンド印刷書籍・電子書籍)を利用することで、短期間で発行を目指します(2020年7月から発行予定)。先行して、Web上での情報発信は2020年6月下旬開始を予定しています(準備期間として2020年4月から各プロジェクトは開始しておりましたが、Web発信や書籍としてお見せできる準備が整ってきたため、お知らせさせていただきました)。インターネットとコンテンツの力を使い、今言えることを発信するプロジェクトとして進めています。

では、わが家の「コロナ別居婚」について。

コロナ別居をはじめる前の暮らし

わが家は、社内結婚した今も同じ都内の機械メーカーに勤める開発エンジニアの夫、社内研修の企画開発に携わりフルタイム勤務の私、地元の小中一貫の学校に通う小学生と中学生の子2人と、都内近郊の中古マンションで暮らす4人家族。複数の部下を持ち、様々な機器を使いながら仕事する夫は、平日11時前後に帰宅するのが当たり前だったが、第二子が生まれたあとは数年かけて、帰宅後に家族の衣類洗濯業務(洗い、乾し、畳み、仕舞うまで)を一手に引き受けるわが家の洗濯大臣に進化。子守りについては、基本的に平日は私が主担当で、週末ならびに私の繁忙期や出張時は夫が主担当となる。
こんなバランスで家族運営していたわが家は、2020年2月末頃に突如はじまった学校の休校に伴い、平日主担当の私がまず始めに在宅勤務へシフト。早々にオンライン授業を取り入れた学校に通う子たちと、ダイニングテーブルを囲いながら慣れないリモートワークを始めた。コロナ感染リスク軽減のため、それまで自宅周辺に住む同僚の車に相乗りして通勤していた夫も、3月中旬頃からついに在宅勤務となり、狭いリビングダイニングスペースで家族4人がリモートワークとリモート授業する日常へ突入。お互いに気を遣い、時にはミーティング時間の優先順位で険悪になる一方で、常に家族で過ごす穏やかで和やかな時間に心地良さも感じていた。

コロナ別居をはじめたきっかけ

勤務先のリスク管理体制が厳格のため、コロナ以前から毎日の体温測定、体調不良時のマスク着用や備蓄品の推奨など、かなり徹底して行われていた。コロナ以降は社員だけでなく、同居家族への安全管理意識の向上にも力を入れており、おかげで子供たちは早い段階でリスク回避行動がとれるようになった。ただし、社員への出社ガイドラインは厳格を極め、社員本人を含めて、通院・通学など日常的にリスク回避行動を取らない人たちも通うであろう場所を利用する家族がいる者は、一定のスクリーニング期間を経てから出社許可が降りる仕組みとなっている。そして、出社後はゾーニングをはじめ、厳しいリスク回避のための活動規制が付きまとう。この方針が続く限り、6月からの学校再開以降は夫婦とも出社を諦めて在宅勤務するか、厳しい活動規制を覚悟のうえで出社するかの2択となる。
私の業務はリモートワークでも影響範囲が少なく、出社しなくても滞りなく進めることができるが、機器の実験や検証を含む夫の業務は在宅勤務では限界があり、出社できなくなるデメリットの方が大きい。夫婦で話し合った結果、夫は6月頃から勤務先まで徒歩数分の都内のマンションへ引っ越して、近距離(ドア・ツー・ドア 1時間前後)の別居婚を始めることにした。

2度目の別居婚

別居婚をするのは今回で2度目。1度目は結婚とほぼ同時に始まり、第一子3歳頃まで続いた。そのため、別居婚への抵抗感はほぼなく、「またワンオペ生活が始まるのね」という軽い感覚だった。こどもが成長した分、ホームスクーリングで授業内容や宿題のフォローが加わり、難しい年頃のきょうだいケンカの仲裁など、乳幼児期の別居婚とは異なる大変さはあるが、別居婚のデメリットとして感じるのは、
①夫の不在で洗濯業務が滞ること
②平日から週末まで常に自分が子守りの主担当で息抜きしにくいこと
③仕事においてセルフマネジメントが甘くなること(意外にも、夫が在宅勤務していた期間の方が自分も仕事に集中できていた)

メリットとしては、
①夫が在宅勤務中に使用していたサブモニターを自分のノートPC
に繋いで目と肩の負担が軽くなったこと
②夫と私のどちらのミーティングを優先するかの調整が不要になったこと、③普段から手抜きだった家事を一層手放せるようになったこと

別居婚をはじめた夫の感想

コロナ別居後の夫の感想は、
①毎週日曜日のオンライン家族ミーティング後は決まってホームシックになり月曜日がつらい
②行動範囲が会社と近くのコンビニ、時々ユニクロに限定される
③平日と週末に好きなだけ働いても、通勤と洗濯業務がない分、限界を超える疲労感がない

前に述べた通り、勤務先のリスク管理体制が緩まない限り、わが家のコロナ別居婚は当面続くだろう。離れて暮らしていても家族の絆は途切れず、距離がある分お互いに少し優しくなったと思う。この先に予測しない展開があるかもしれないが、自分たちらしい家族スタイルを築いていきたい。

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