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”バイクのあるONE STORY”

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バイクがあるからこの景色を見れた。 バイクがあるからここまで来れた。 バイクがあるから美味しいものが食べれた。 バイクがあるから健康になった。 バイクがあるから知り合いが増えた。…
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#詩

”バイクのあるONE STORY”

我が家にバイクがきた。

何回も見つめる。

数分後、窓から覗く

数十分後、一度外に出てバイクを一周見渡す。

数時間後、鍵を回して音を出してみる
ついでに近所を一回り。

夜中、目が覚め寝室からバイクがあるのを確認して安心して寝付く

”バイクのあるONE STORY”
バイクのシートが春風に煽られ
穴が空いてしまった
裁縫なんてしたことがないが
バイクの為にDAISOから裁縫セットを買い
YouTubeで玉結びを覚え
何とかバイクシートの穴を塞いだ。
いい歳こいてバイクをきっかけに色々出来ることがまた増えた。

”バイクのあるONE STORY”
しばらくぶりにエンジンをかけた冬晴れの昼。
道路状態良し
天候良し
体調良し
我慢出来ずに近所を30分だけ走る。
昼ご飯そっちのけで心躍る。
あゝバイクってなんて最高なんだぁ。

冷たい風
地面から伝わる振動
左足のシフトチェンジ

春は近い

”バイクのあるONE STORY”

アクセルふかした夜
交差点でため息‥
T-Bolan「遠い日のリフレイン」

冬でもこの曲流れると
女々しく彼女のことを想いながら
夜に駆けるバイクの空気感を感じる。

あゝ懐かしい。
は、この歳になると永遠物語。。

”バイクがあるONE STORY”
バイクがそこにあるだけで
なんて事ない景色がきまる。

ちょこっとだけお洒落をして
バイクに跨るだけで
普段より増し増しで
カッコよくなる。

コレがバイクマジックっ。

モノクロから発色効果。
走り出せば格好良さから
もう逃げられない。

”バイクのあるONE STORY”
バイクできたからいつもと違う出会いがある。
バイクできたからいつもと違う所に行く。
バイクできたからいつもと違う視点に気付く。
バイクできたからいつもと違う人に話しかけられる。
バイクできたから今日はこんなにも沁みるメッセージに出会えた‥

”バイクのあるONE STORY” 帰宅後バイクをチラ見 気がついた時にはバイクに跨っていた。 深夜の街灯が規則正しく配列され シールドに途切れ途切れに映し出される。 いくらでも暗く静かな方がいい。 僕はアクセルを回して 大きなエンジン音が聴こえる 暗闇へと姿を消した。

”バイクのあるONE STORY”
こっそり会社へバイク通勤。
ヘルメットがロッカーに入らない事に気付く。
とりあえず社用車のトランクへ。

帰り道に遠回り。
この僅かな時間がやめられない。
日が落ちる間際に家に着く。

子供に言われる。
「お父さん何かいい事あっでしょ」と。

”バイクのあるONE STORY”
朝靄の中を走る
神秘的な時間。
山のてっぺんに行き着き下界を見おろす。
山に靄がかかり大きな橋の様にも運河の様にも見える。
未知の世界
気温が上がり靄が晴れていく。
何分か後には新しい別世界に変わる。
バイクがあるからここまで来たい。そう思う。

”バイクのあるONE STORY”
信号待ちの目線
僕はあまり隣を見ない。
平日の夕方は信号待ちが多い。

バイザーを少し開け風を入れる。
一速二速の繰り返し。
トロトロ運転。
大型バイクの排気量には勿体ないが仕方ない。
飛ばすだけがバイクじゃない。
トロトロ運転もバイクなのだ

”バイクのあるONE STORY”
バイクでやってみたい事のひとつに
「マンバンヘアーとバイク」
がある。
とっても相性が良くカッコいいstyle。
イギリス人のカフェレーサーチックなやつ。
バイクはカフェstyleじゃないが

「なかなか良い」
ひとつの自己満が達成した瞬間だ。

”バイクのあるONE STORY”
窓を開けて湯船につかる。
窓の外から鈴虫の音が聞こえる。
9月の夜はバイクを走らせる人が多い。
日中の暑さの余韻を夜に吐き出す。
何台かのマフラー音を確認する。
結構回している

風呂上がりのビールは中々手がつかない。
悶々として寝付けない夜。

”バイクのあるONE STORY”
バイカーとすれ違うと
他人の様な気がしない。
路肩に停めているとトラブル?話しかけたくなる。
着ている服
積載の仕方
運転姿勢
コーナーの曲がり方
コンビニでの一服。。
参考になる所満載だ。

雨の日も
寒い日も暑い日も
全てが「絵」になる。

”バイクのあるONE STORY” いつでも乗れるさ。 と言っている間に季節は変わっていく。 それは人でさえ同じこと。 「いつでも会えるさ‥ また会えるさ」 と言う間に会えなくなってしまった。 だから 乗りたい時に乗る。 肩を叩き 言う。 乗れるうちに乗っとけよ。 今の俺。