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イオン長吉店(旧ダイエー) 閉店セールに行く

こんにちは。
子どもの頃はよく行ったけど、最近は行っていない懐かしいお店ってありますか?

私の地元にあるイオン長吉店が、2023年8月31日で閉店するとのことなので、昨日行って参りました。


イオン長吉店

大阪メトロ谷町線出戸駅のそばにイオン長吉店はあります。駅と地下通路で連結しているので、電車からだと地上へ出ずに店内へ入ることもできます。

イオン長吉店はもともと、ダイエー長吉店でした。開店は1987年3月らしく、わたしとほぼ同年。子どもの頃は、親や友達とよくここを訪れて、買い物をしたり遊んだりしました。近年、こちらへ立ち寄る機会はほとんどありませんでしたが、もうすぐなくなると知って、最後に買い物をしておきたくなったのでした。

さて、お店へやってきました。駐車場ビルに車をとめ、2階の連結通路(歩道橋)をとおって店内へ進みます。

駐車場のトイレ付近。かなり古びた印象です。昔は柱が赤色ではなかったような。奥に見えるパソコン教室はかつてCDショップでした。パラパラが流行っていたときに、ユーロビートのリミックスCDをここで買った覚えが…(時代です)。今でも好きなスピッツのベストアルバムを買ったのも、ここだったでしょうか。小5くらいのことです。

本館と駐車場を連結する歩道橋
天井の金属部分は錆びてほこりも
ビル解体のため、歩道橋は8月31日19時に閉鎖されるそうだ

歩道橋から見える景色。右手には駐車場のビルが見えます。1F部分は「味のまち ぐるめちっく街」というグルメフロアで、飲食店のピア・ジョリーなどが入居していました。子どもの頃、夜にビルの前をとおると、ピア・ジョリーの看板のネオンや、グルメフロア入り口の丸いアーチがピカピカ光って、きれいやな、と思ったことを思い出します。ピア・ジョリーは一足はやく、4月に閉店した様子。閉まる前に、行っておきたかった。窓際にあった汽車型の座席が、かわいかったのです。

さて、店内へ入ります。


力みなぎる「売りつくし」のフォント
エスカレーター前のひし形の模様、なぜだかよく覚えてる

閉店売りつくしの文字がおどる店内。入って右手の靴コーナーだった場所には、ベビー用品などいろいろなものが置かれています。そのほか、さまざまな品が30%~50%引き(ものによってはもっと)とかなり安く、よく売れているようで、品薄の棚が目立ちます。写真にはあまり撮っていませんが、人も多く、わたしが子どもの頃のようなにぎわいぶり。昔はお店があまりなかったので、買いたいものがあるとここへ来た、というひとも多かったのではないでしょうか(この辺りでは)。おもちゃ屋、呉服屋、宝石店、屋上遊園地……。当時のダイエーが目指した総合スーパーの典型的な店舗でした。
ちなみにこの付近の子どもが、親に「わたしってどこから来たん? どうやって産まれてきたん?」とたずねたときの、定番アンサーのひとつに、「ダイエーで買うてきた」というのがありました。わたしはまさに、「ダイエーで買うてきた」子。そのほかでよく聞いたのは、「大和川で拾った」子でしたが、読者のあなたは、「どんな」子でしたか。

4F。昔は畳売場で、いぐさの香りが鼻をついた
書店。よくここで『なかよし』を買ってもらった


さて、4Fへ来ましたが、そのまえに3Fのお話。写真を撮らなかったのですが、すごく安かった! わたしの記憶では、昔おもちゃ屋さんがあったところ? が現在はキャン・ドゥになっていて、キャン・ドゥは100均やからさすがにセールしてないやろう、とあなどっていたのですが、なんと、

全品50%OFF!

そうです、1点50円です。恐ろしく売れていて(人も多い)、もうほとんど品がなくなっているなか、私はボールペンを1本買いもとめました。もうすぐ37歳になるのに、子どもみたいな買い物の仕方です……。

さて4Fにもどります。夏休み中なので、ゲームコーナーには子どもたちがたくさんいて、かなりにぎやかでした。小~中学生にかけて、ここでよくプリクラ撮ったな、と記憶がよみがえります。いろんな機種があって、シールの質感がつるつるだったり、マットだったり、機種によってぜんぜん違ったなあ、ということも(マットのやつは切るのが少し固かった)。高校生の頃には、配るプリクラが足りなくなると、手持ちのプリクラをカラーコピーして両面テープを貼って、友達に渡したこともありました。どんだけ交換したいねん。アラフォーのプリクラあるあるでしょうか。

1Fへ
かつてのファンシー雑貨店跡地には、靴
メモリアルコーナーができていた。WAONが見守る。あと7日。
ダイエー時代。開業当初の建物は白くてピカピカ
開店日と思われる写真
こちらはモノクロ。店舗をぐるっと囲むすごい行列。店の裏側まで続いていた模様
楽隊の姿も。なんとめでたい! 景気の良さがうかがえる


1Fにメモリアルコーナーがありました。懐かしい写真が展示されています。ダイエーの建物の角が丸みを帯びているところが、なんだかバブリーです(コストがかかってそうです)。お客さんが貼った付箋のメッセージには、「37年間ありがとう!」といった感謝をしめすものが多く、あたたかさが。が、子どもがふざけて書いたような、「うお~うお~うお~」とか意味のない走り書きもほほえましい。ちなみにわたしのお気に入りは、

「これが おとなの じじょうか~」

と、拙い字体で、でかでかと書かれたもの。ほんまそれ、とうなずきたくなります。

B1食品フロア
お酒は品薄、もうほとんどない
地下鉄との連絡口



ここでよく迷子になって、サービスカウンター内に幽閉された

地下の食品コーナーにはお客さんがたくさんいました。閉店セールということもあってか、お得な品がたくさん。アイスは、スーパーほにゃららなどが、1つ58円。安すぎるでしょう。冷凍ものは売りさばいてしまいたいのか、からあげなども激安。家の近くだったら閉店日まで日参したいくらいの価格破壊っぷり。もう来られないのが残念でなりません。(もう閉店まで行く時間がない)

さて、これにて買いもの終了です。食品以外で購入したものは、ボールペンや1000円のTシャツと、たいしたものはありませんが、約2時間滞在し、我が生まれ故郷に別れを告げることができました。

では帰宅します。

駐車場のエレベーターの壁。レタリング文字や絵に味。貼り紙で隠れているのが惜しい
前方、駐車場のおっちゃんが入っていた箱。今は無人だ
最後におまけ エレベータのシールが懐かしい


子どもの頃の思い出がある場所がなくなるのは名残惜しいですが、世も街並みも変化していくのは道理なので仕方がありません。建物が年老いた分、自分も年をとっている。同年の建物が役目を終えたことを知り、時間は有限であるということを、今回改めて考えさせられました。

さて、現イオン・旧ダイエー跡地にはマンションが建つといううわさです。どんなものになるのでしょうか。どんな景色がベランダから見られるのでしょうか(機会があるなら見てみたい)。

以上、閉店まであと7日に迫る、イオン長吉店のレポでした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ちなみに、「ダイエー資料館」というサイトで、かつてあったダイエーのほぼ全店舗の写真を見ることができます。あなたにとって懐かしいダイエーがあるなら、覗いてみてはどうでしょうか。

#イオン長吉  閉店
#イオン長吉出戸 閉店
#ダイエー

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