3月議会報告(その2)「令和5年度予算について(全体総括)」
前回は令和5年度予算について、賛成の意見表明とその考え方について報告しました。
今回は、令和5年度予算特別委員会での質疑、特に総括の部分について報告していきたいと思います。
3月7日~9日に開催された、予算特別委員会は、議長を除く議員全員により審議を行いました。
みなさんは「予算」というと、どんなイメージを持たれるでしょうか?
この「予算」について、3月25日(土)の岩手日報に「点検:県内14市23年度予算③」として花巻市予算の概要が記事になっていました。
この記事にもある通り、花巻市では令和5度一般会計で537億9千万円、特別会計も合わせると761億円というこれまでにない大型の当初予算を組みました。
これは、「子育て対策」を進めるとともに、コロナ禍で売り上げが落ち込んだ飲食店、宿泊施設をはじめとする事業者への経済対策、ウクライナ情勢等で価格が高騰している燃料費、農業資材等に対する経費補助等に積極的に取り組もうとする姿勢の表れであり、このことについては率直に評価したいと思います。
一方で、新たな行政需要に対応するためには、既存事業の見直しが必要であり、既に役目を終えていると思われる事業や毎年定額で支援している委託等については、中止や見直しによる減額等も含め対応していかなければなりません。
私はこの点について予算全般の審議の中で質問しようと思っておりましたが、まさに同様のことを先輩議員が質問してしまって、ちょっと「うわーっ」って思ってしまいました(-_-;)
結局、かなりニュアンスは異なるものの同じ質問は時間の無駄なので今回予算全般に対する質問はしなかったのですが、議会で行われている質疑は、会派内は別として議員間で打ち合わせていないので、こういうことはよくあるんです。
ちょっと悔しいので、私の質問(予定)原稿を載せておきます。
先輩議員の質問は「予算編成における事業の見直し」を中心とするものでしたが、これに関して市当局は以下のように回答されておりました。
おっしゃるとおりと思います。
一方で、各課に徹底的な事務事業の見直しとはいうものの、まさに「既得権益」となっている事業もあり、そこに切り込まなければ新たな行政需要に対応できないというのは、先に書いたとおりです。
この点については、6月以降の一般質問などで主張していきたいと思います。
いずれ、令和5年度予算についてはその通りですが、長期的な視点で財政の見通しを立てていかなければなりません。
目まぐるしい行政需要の変化や、予期せぬ災害、疫病等で計画通りに行かないことはその通りなのですが、事業の執行にあたっては、将来の負担を軽減しながら現在必要な事業を効果的に実施していく、というスタンスで取り組まなければならないと思いますので、その経緯、結果についてはしっかりと検証していきたいと思います。
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