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3月議会報告(その1)「令和5年度予算について①」

花巻市議会3月議会が3月16日に閉会しました。

2月25日、議会開会日に行われた「市長施政方針についての解説」の記事以来、記事としては報告していませんでした。

3月の議会開会中も、多くの方に「市長施政方針の記事を読んだよ」と声をかけていただき、ただ議会で賛成、反対するだけでなく、やはり多くの方に議会でどのようなことが議論されているのか、今の市政の課題は何なのか、ということを明らかにしていく必要があると改めて感じたところです。

「だったら、議会開会中もリアルタイムで報告しなさいよ」って話なのですが、おっしゃるとおりです。
今回も「まとめ記事」になってしまったことをお許しくださいm(__)m


3月議会であったことについて、時系列に報告する前に、順序は逆になるのですが、3月16日の最終日での意見表明について書いてみたいと思います。

3月16日の議会最終日に開催された本会議では、議員全員が出席して行われた『令和5年度予算特別委員会』の委員長報告に関する質疑、討論、採決と各常任委員会で審議された陳情、請願に関する委員長報告に対する質疑、討論、採決、その他追加議案審議などが行われました。

予算特別委員会の質疑に関しては、また次回以降に報告したいと思いますが、今回は、最終日に行われた予算特別委員会の採決ほか、各常任委員会で審議された陳情、請願に関する本会議での採決においても、議員の意見が分かれる結果となったので、何回かに分けて私の意見表明とその考えについて報告させていただきます。

まずは、令和5年度「花巻市一般会計予算」についてです。

3月7日から9日に行われた令和5年度予算特別委員会では、「令和5年度花巻市一般会計予算」のほか、「国民健康保険」「後期高齢者医療」「介護保険」「公設地方卸売市場事業」「産業団地事業」の各特別会計予算と、「下水道事業会計」予算が審議され、「一般会計」「国民健康保険特別会計」「後期高齢者医療特別会計」の各予算について、賛成反対が分かれたため、議員の起立採決により、特別委員会では、市当局が提案した原案どおりとする旨の決定をしました。

最終日の本会議では、特別委員会の結果を委員長が報告し、その結果について改めて議会として可決するか否決するか、討論し採決することになったわけですが、結果からいうと「一般会計」「国民保険特別会計」「後期高齢者医療特別会計」のいずれについても賛成多数により、市当局が提案した原案どおり可決されました。

この予算の中で特に議論になったのは、花巻駅東西自由通路の整備、いわゆる橋上化に関してでした。
今回の一般会計予算の中には「JR花巻駅東西自由通路等整備事業」の予算が組み込まれており、内容としては、JR東日本に対する基本設計の負担金79,990千円のうち、令和5年度の分として850千円を負担しようとしうものです。

今回この予算が可決されれば、JR花巻駅の東西自由通路の整備が実施に向けて動き出すことから、今回の予算に反対討論を行った議員も「他の予算については反対しないものの、花巻駅東西自由通路関連の予算には反対」とする意見を述べました。

私は、今回の各予算について賛成の立場を表明しました。
花巻駅の東西自由通路については、実は、昨年7月の市議会議員選挙前に公表された新花巻駅舎のパース(建物の外観をわかりやすく立体的に見せたイメージ図)をみて、これが花巻駅の玄関口にふさわしいものなのか疑問に思いました。

その後、有識者の方からお話を聞いたり、市民説明会に出席したり、「パースはあくまでも設計前のイメージ図であり、外観や内部の意匠については、今後市民の意見を取り入れることも可能」という市の考え方も聞き、自分なりに整理しました。

また、1月に行った後援会の議会報告や同世代の方々から考え方を聞くとともに、市民説明会に実施したアンケート調査で「実施した方がいい」との声が大半であったとのことも踏まえ、今回、駅橋上化、東西自由通路の整備は進めた方がいいと判断しました。
 
もちろん、市が実質負担する金額が6億円という概算事業費について、その是非はあると思います。
ただ、どういった事業を行い、どれくらいの事業費が妥当なのかということに関しては、別の事業とのバランスも含め総合的に判断する必要があると思います。
このことに関しては、令和5年度以降の市の中長期的な財政状況も自分なりに見立てを立てながら、妥当と判断したものです。

この「市の中長期的な財状況」に関しては、次回以降の記事で考え方を述べさせていただきたいと思いますが、いずれ、この駅の橋上化、東西自由通路については、駅の西側に住む方の利便性を向上するだけでなく、駅周辺はもとより、中心市街地の活性化につなげなければならないと思います。

当初、市民説明会において市は「駅の西側に現在住んでいる方の利便性を高めるための事業」「東西自由通路の設置で経済的な効果は見込めない」と説明していました。
私は、直接的な経済効果はなくても、駅の西側に住む方が増え、東西自由通路を建設することにより往来が活発になり、駅東口の資産価値が高まるものでなければ意味がないと考えてきました。

今回、市長は、一般質問の答弁の中で「現在、駅の東口においてもリノベーション等により新たな事業が生まれている。東西自由通路の設置により、駅の西側に住む方が増え、東西自由通路で行き来することにより活性化につながるもの」と説明をしていました。

私は、まさにそういった視点で駅橋上化、東西自由通路の整備は進められるべきであると思います。

この事業に関しては、令和3年3月議会において、令和3年度当初予算で調査費を計上したものの議会で否決された経緯があります。その後、各団体や市内各高校からの要望書を受け、同年6月議会で再提案を行い、議会での附帯決議を加え可決した、という歴史をたどってきました。

私は、当時議員ではなかったのでこの経緯について深い言及をするのは避けますが、いずれ、この事業に関わらず、市が大規模な事業を行う際には、もっと議会や市民と「対話」を重ねるべきだと思います。

市では今年度、「市民参画条例」の策定を目指すとのことです。
現在の市民参画は、行政が行う事業に対しての「市民参画の手法による行政への監視」としての機能しか担っていないのが現実です。

花巻市まちづくり条例の原点に立ち返って、「対話」による協働のまちづくりを進めていくべき、ということを強く訴えていきたいと考えています。


話が脱線してしまいましたが、今回は「令和5年度一般会計予算」において議論になった「駅の橋上化、東西自由通路」について、意見表明とその考え方について述べさせていただきました。

なお、私の政治に関する記事については、「にたない一弘後援会」の方に、SNSでUPしてもらっています。

SNSの方に質問や意見等のコメントをいただいているようですが、SNSのコメントで質問いただいても、そのコメントに返信する形でお答えすることはできませんのでご了承ください。

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