ルビコン川を渡る
紀元前49年1月10日、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)は、共和制ローマの末期にあった三頭政治の盟友ポンペイウスら元老院派と戦うために、属州ガリアから軍を率いてルビコン川を渡り、ローマ本土へ入った。
属州ガリア総督であったカエサルの権力拡大を恐れた元老院派は、ポンペイウスと組み、カエサルが属州ガリア総督の任期終了後ローマへ戻ってくる場合には軍隊を解散するようカエサルに指示。丸腰でローマに帰ってくれば自らの生命が危ういことを知ったカエサルは、不退転の決意でルビコン川を渡り、戦いに挑んだ。
この際、カエサルが「賽は投げられた」と語ったのは有名だ。
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人間は誰しも物事を決断して生きている。
その時その時における小さな決断はもとより、進学、就職、結婚などこれからの生き方を左右する大きな決断をしなければならない時がある。
自分は、6年前「退職」という決断をした。
それは、カエサルのような不退転の決意ではなく、これから未知の世界へ飛び込んでいく希望の船出だったような気がする。
そして6年後、また新たな決断をする。
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自治体職員OBとしてこれまでの行政経験と、退職後に出会った様々な方々や先人の考え方を紹介しながら、二項対立を超えた「メタ」なまちづくりを目…
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