Arduino IDEからPlatformIOに乗り換える

【!2021年11月14日現在の情報です!】
執筆時のバージョン一覧
- Visual Studio Code 1.62.1
- PlatformIO IDE v2.4.0 (Core 5.2.3 ・ Home 3.4.0)
上記以外の場合,UIなど仕様が変更されている可能性があります.

M5StickCを使った開発を,Arduino IDEで行っていたのですが,ビルドと書き込みが遅いのでPlatform IOに乗り換えました.

Arduino IDEとの違いにいろいろと戸惑ったので,メモ.比較的初心者向け?
たぶん基本的なことしか書いてません.

VSCodeとPlatformIOを準備する

公式サイトからVSCodeをダウンロード,インストールし,拡張機能からPlatformIOを追加してください.
この辺りは,詳しく書いてくれている記事がたくさんあるので割愛します.

PlatformIOのHome画面からinoをインポート

VSCodeを起動して,右のところにあるPlatformIOのアイコンをクリックするとQUICK ACCESSが出てきます.

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これを押すと,

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こんな感じ.

PIO Homeの下のOpenを押して,Home画面に行きましょう.

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右側にImport Arduino Projectがあります.押すと,

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ボード選択と,元のArduinoファイルの選択をする画面になるので,選択しましょう..inoファイルのある所まで選択したら,Openしていいです.

すると,こうなる.

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このように,PlatformIO用のプロジェクトフォルダが作成されます.ちなみに,このPlatformIOによって作成されたフォルダはC:\Users\Usename\Documents\PlatformIO\Projectsにあるはず.

srcの下にインポートした.inoファイルがあります.これをいじって開発していきます.元のファイルとは,中身が同じだけで別物です.

platformio.iniというファイルに,ボード選択やらの情報が書き込まれています.

ライブラリはどうやって入れるの?

PIO Home(PlatformIOのHome画面)に戻って,Librariesというアイコンを押します.

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Search libraries...のところにキーワードを打ち込むと色々出てくるので......(M5StickCのライブラリはM5Stackで出てきました)

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必要なライブラリをクリックするとこんな感じ.

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Add to Projectを押して,Select a projectのところから,そのライブラリを使いたいプロジェクトを選択します.

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Addを押したら使えるようになります.
使うときは,Arduino IDEの時同様,ソースコードで#include <M5StickC.h>してください.

コードをマイコンに書き込む

関連のボタンは,全てウィンドウの下の辺にアイコンで用意されています.(ショートカットキーやコマンドパレットからもできる)

まず,開発したコードをビルドする時は,チェックマーク.

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マイコンに書き込むときは→マーク

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COMポートの選択は?

Platform IOで書き込むとき,書き込みのボタンを押すと,自動的にCOMポートが選択され,書き込みが行われます.適切なCOMポートが見つからない場合はErrorで停止.

僕は,複数のM5StickCをUSBハブに繋いで開発を行っていたので,ちょっと困りました.
前述のplatformio.iniファイルに,

upload_port = COM11

というように書くと,COMポートを明示的に選択できます.

シリアルモニターは?

シリアルモニターが見たかったらコンセントのマーク.

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クリックするとターミナルが立ち上がり,

--- Available ports:
---  1: COM3                 'Intel(R) Active Management Technology - SOL (COM3)'
---  2: COM7                 'USB Serial Port (COM7)'
---  3: COM9                 'USB Serial Port (COM9)'
--- Enter port index or full name:

というように接続できるCOMの一覧が出てきます.
接続したいポートのインデックス番号を入力してEnterを押すと接続できます.

ボーレートについては,platformio.iniファイルに,

monitor_speed = 115200

と書くと指定できます.
あるいは,ターミナルで接続ポートを選択したあと,データを受け取っている間に,Ctrl+Tを押してから,bを押すとボーレートを変更できます.

おわりに

M5シリーズの開発をしている場合,Arduino IDEに比べて,PlatformIOの方がビルドや書き込みが早いです.
VSCodeで開発できる辺り,シンタックスハイライトが使えたりと便利なので,是非使ってみて下さい.

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