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子どもの言葉の真っ直ぐさ

朝からまたまた怒ってばっかりのわたし。
バタバタしていて、遊ぶ時間も取れず、構ってほしいのでイタズラをして、怒られての繰り返し。
午前中は最悪の悪循環だった。

やっとこさで寝かしつけた後、気持ちを必死にリセットさせる。

お昼寝の後買い物に出て、チャイルドシートからぼっちゃんを下ろすときに無意識に言葉がでてきた。


「ママ、きらい?」

ぼっちゃんはニコニコするだけ。


「ママすき?」

「ちきっ」

ニコニコしながら今度は答えてくれた。
さしすせそが苦手な息子は舌足らずな言葉で、好きだと言ってくれた。

わたしの心をいっぱいにするには十分すぎる言葉だった。あんなにも怒って泣かされても返してくれる。
心がギュッと掴まれるようだった。

たまたまかもしれない。息子は「きらい」の意味を知らなかったのだと思う。

それでもこの時の答えはわたしにとって忘れられない瞬間となった。


息子にとってわたしは良い母ではない。優しくない母だ。

だけど手を掴んで寝てくれる、抱っこを求めてくれる、ぎゅっとしてくれる、好きだと言ってくれるこの息子からの愛をちゃんと受け止められる母でいたい。

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