記事一覧
【象の“機織り行動”が意味するもの】
冒頭写真は、コロナ禍による営業休止令が解除されたあとに無料開放を行っている「メーサー・エレファントキャンプ(チェンマイ近郊)」で撮影したものだ。
動画でないと分かりにくいが、この象は首を左右に激しく、かつ執拗に振り続けている。
これは動物学の世界では「Weaving(機織り行動)」と呼ばれ、野生の象には決して見られない異常行動なのだそうだ。
つまり、動物園やサーカスなどで飼われてい
【近所にも登場「ハッピーキャビネット(コロナ禍助け合い食料ボックス)」】
夕方のウオーキングに出たら、総菜屋向かいの空きスペースに人だかりがしている。
垣間見えるのは、縦長の食料&食器入れみたいなものだ。
冷蔵庫の普及していない時代、タイでは作り置きや食べ残しの食料をこの通気性のある棚に入れて保存していた。
いや、冷蔵庫の普及した今でも、学校帰りで腹を空かせた子供たちが、この棚からおやつなどを取り出して食べる光景はよく見かける。
むろん、私たちが子供だ
【木漏れ空、という言葉を僕の辞書に加えよう】
チェンマイの自然に詳しい友人が教えてくれたとっておきの場所。
しかし、彼女には「絶対に誰にも教えてはいけない」と釘を刺されている。
「だって、この場所は私にとってはもちろん、近くに住んでいる人たちにとっても宝物のような隠れ場なのだから」
だから僕はひとり、落ち葉の積もった大地に寝転んで、もうずいぶんと長い時間、木々の隙間から漏れ覗く小さな空の移り変わりだけを黙って眺め続けている。
【象たちはジャングルに戻る】
非常事態宣言の一ヶ月延長が決まった5月3日から、市場やエアコンのない開放的食堂、理髪店など一部商業施設での営業が再開されたチェンマイだが、3月半ばから続く閉鎖命令で失職した人々などが、未だに寺院などでの無料弁当給付に長蛇の列をなしている。
そして、各報道でも知られるように、北タイの観光の目玉となっているエレファントキャンプも閉鎖が続き、象使いなどスタッフの失業や象の餌代不足が深刻化していると
【アルコール販売禁止を巡るドタバタ劇の真相】
<タイのプラユット首相は5月1日付官報を通じて、非常事態宣言下における規制緩和の対象を発表。5月3日から食堂やコンビニアなどでのアルコール飲料販売も許可されることになった。ただし、店内での飲酒は認められない>
明け方にこの報道に接して、思わずのけ反った。
すでに発表されている1ヶ月延長措置から、わずか1日でのどんでん返しである。
*
ドタバタ劇の始まりは、 「新コロナ
【非常事態宣言延長、何それ?】
タイ政府は4月28日、4月一杯の予定で発令した非常事態宣言を5月末まで延長すると発表した。
現時点での一番分かり易い報道は、「バンコク週報」のウェブサイトだと思う。
特に、ここで説明されている「感染拡大の危険度を色別にランク分けして閉鎖商業施設の段階的営業緩和を図ってゆく」という手法は、なかなかに秀逸だ。
おそらく、映画やドラマで知られるようになった災害救急医療時の「カラータグ付け」
【愉快なマスクデザイン・コンテストの勧め】
税金466億円も投入したアベノマスクに、髪の毛や虫が混入していたとか。
「白マスクのみ着用」を義務づける頑迷な学校や会社があって、生徒や保護者や社員を悩ませているとか。
祖国の迷走ぶりに、目を覆いたくなる毎日。
*
限られた情報しか得られないチェンマイ近郊田舎町に暮らしていても。
すでに残り少なくなった脳細胞が、さらに猛スピードで死滅している元青年であっても。
それ
【Stay at Home】
誰にも会わない。
どこにも寄らない。
車一台見かけない。
人っ子ひとり歩いていない。
空と山と樹と鳥影と。
夢見ているような田舎道をひた走って。
気がつけば、ふと迷い込む水辺のオアシス。
ただいま。
ここが、私の、本当の栖(すみか)です。
Stay at Home.
【สวัสดีปีใหม่ サワディー・ピーマイ!】
タイ語で、新年おめでとうございます!
なんとか無事に、ソンクラーン(伝統正月)初日の明け方を迎えることができました。
懸念していた「終日外出禁止令」も出ることなく、タイの人たちもホッとしていることでしょう。
これまでに何度も書いて来たように、タイの今後はこのソンクラーン3日間の過ごし方にかかってきます。
どうか、不幸な「正月感染爆発」が起きませんように。
そうして、一日も早く
【情熱のラブディスタンス・キャンペーン】
先日の記事でも書いたように、4月13〜15日はソンクラーン(タイ伝統正月)に当たる。
しかし、タイ人の間では実質的に週末の今日からソンクラーンモードに入り、例年ならば全国的な帰省ラッシュが始まるところだ。
むろん、タイ政府はすでにコロナ感染拡大防止策の一環として期限未定のままに延期を決定している。
そして、文化省は以下のようなガイドラインを4月初めに発表した(日本語訳はタイ日本人会イ
【クンター流カレン族生活体験!】全62話刊行
〈その① 遺された者こそ喰らえ!〉
「え、オムコイ? “何がなんでも婿に来いっ!”みたいな凄い迫力の地名ですね、うふ」
かつて、チェンマイで見知った女子大生は無邪気にそう微笑んだものだが、実際にオムコイで「お婿入り」した私のガラス細工のようなハートには、無数のひび割れがピキピキと音を立てて広がったものだ。
(タイ文字表記によると「オムコーイ」となるが、当地での発音がすっかり耳に馴染んだ私は長
【正しく怖がっている実例 その①】
★雑貨屋の店先に手洗い場ができた 毎朝、ウオーキングの戻りに立ち寄ってジュースを立ち飲みする店は、子供のいない40代の仲良し夫婦がやっている本当に小さな雑貨屋だ。
それでもコロナ防疫への意識は高く、2ヶ月ほど前から紙幣や硬貨を指先でつまむようになり、勘定のあとにはすぐさま手指を消毒するようになった。
そして、いつの間に水道工事を行ったのか、数日前からは店先に手洗い場を作り、手作りの看板で客