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奏煌星(そうこうせい)

その星は『光輝』を帯びた『香気』を発している。

その星は『細幸』を象徴する『最高』の星だとの呼び声が高い。

驚くことに この2つの星は 隣同士だと言うのだ。

天体望遠鏡で覗いても どうにも見つからない。

そりゃそうだ。

『他星』には 認識さえ出来ないのだから。

この『奏煌星』がGEMINIのように また 嘶いた。

互いを 呼び寄せるように。

ここに居るよ。

傍に居るよ。

今日も 一緒に 輝いていよう。

そう 確かに 言葉じゃない何かで『共星』しているのだ。

ほら 聴こえてきたよ。

「ここからは 月が綺麗だね。」

「どこから見ても 綺麗の間違いでしょ?」

地球の日本という国では アメリカという国の『I LOVE YOU』を『今日も月が綺麗ですね』と翻訳した最高にイカした『人間』というのが存在しているらしい。

センス抜群過ぎるでしょ。

今度 ゲストに来てもらおうかな。

キラリ。

突然の流れ星。

Twinkle Star。

「ゲストみたいだ。」

「お化粧しなくていいから 地味に助かるのよね…この生活って笑」

「友達 少ないでしょ?笑」

「なんで 知ってるのよ!?笑」

「想像に容易い笑」

「うるさい!」

「そんな光り方してるのに それ みんなが聞いたら引くよ?笑」

「仕様が無いでしょ…光っちゃうんだから笑」

「そりゃそうなんだけどさ笑」

「また 水掛け論になる。」

「俺達が 話してたら『星駆け論』でしょ?」

「…ほら 来たよ。」

ゲストの私は スターゲートを潜る前に こんな会話をしていたことも『2人』が『奏煌星』と 呼ばれていることすら知らないまま また 流れ星に 変わっていったのだろう。

サヨナラなんて言葉なんて 知らないまま。

寂しさなんて感情を抱いてしまう その前に。

ここで 輝いてるだけで良かったのだから。

「でも やっぱり ここがいいわ。」

「分かる…落ち着くのよね。」

激しく。

優しく。

光っているだけなはずの『2人』は 教えなど無くても 導き出してしまった。

きっと 私達が この世界を離れて 数億年したら。

この『2人』が『双子座(GEMINI)』と 呼ばれ始めるんだろうな。

雨降りの夜に『2人』にしか解るはずの無い全てを『1人』で僕は 聴いていた。


※この作品は『大塚愛』さんの『ふたつ星記念日』という楽曲からインスピレーションを受けて 作成させていただきました。


〜あとがき〜

今朝ね 音楽アプリのプレイリストを検索していたら『大塚愛〜隠れ名曲編』っていうのがあって 中学生の時『さくらんぼ』が大ヒットして マジで 結婚してぇって 思ったのが 大塚愛ちゃんだったりするんだよね笑

高校卒業するまで シングルとアルバム リリースされた順番で 棚に仕舞ってたの思い出しちゃったよ。

お互いが ただ そこに在ればいい。

本当に それだけなんだよね。

それ以外に 何を求めてるの?

それを求めたところで お互いは 幸せになれるの?

それだけは 常に意識して生きていきたいよね。

読んでくれて 遊びに来てくれて ありがとう。

じゃあ。

まったねぇ〜!

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