【ケイゾク】

どうしたって私は、堤幸彦を天才だと思う。
だってそれしか答えがないのだ、【ケイゾク】というドラマを前にしては。

全てが美しすぎる。
悲しみ、絶望、愛情、希望、笑い、痛み、苦しみ、正義、そこに、超能力とかいうトンデモスパイス。
ありえない構成、ありえない運び。
けれどなぜか心地よい。ここでしか取れない栄養がある。
それが【ケイゾク】である。

私の中で、一生変わらないと思っていたものがある。
心に残ったドラマランキングと題して大切に大切にしまってきた。
【SPEC】
【アンナチュラル】
【熱海の捜査官】
だがこのランキングをすっ飛ばして、それはもう相当すっ飛ばして、脳内グルグルに掻き回して海馬の一番大事な部分に堂々と鎮座してしまったドラマと出会った。【ケイゾク】である。
恐ろしいほど猛スピードであった。
だってあんなに素晴らしい。

なんて美しいラストシーンなんだろう。
なんて惨たらしいラストシーンなんだろう。
なんて、なんて、なんて、、、、
なんでたった1つのシーンでこんなに感情がグチャグチャになるんだ?
なんでだ、、、なんてトンデモないんだ!

語彙力を失うという感覚を初めてしっかりと体験したように思う。
というよりも、これを文字に書き起こすことなんて不可能だし、そもそもしたくないとすら思ってしまう。
だって何度思い出しても、今書いているこの瞬間だって、胸が昂って感情渦巻いてこんなにワクワクしてしまうんだ!それを一度だって言葉にしてしまえば、私のこの感情に色がついてしまう。ああ嫌だ、だが書きたい、書かねば!

大好きだ、大好きなんだ。
最後の10分、いや、最後の5分。
本当に大好きなんだ。なんて、なんて素晴らしい。


【SPEC】から【ケイゾク】に入った私ですが、記憶を消してもう一度新鮮に【SPEC】を味わいたくなりました。
柴田と真山
当麻と瀬文
山田と上田も好きです。

何はともあれ、
『心臓が息の根を止めるまで、真実に向かってひた走れ。』

それが刑事だ。

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