私のトラウマ

すぐ側で人が倒れたのに、自分は倒れるのに慣れてるのに、全然気づかなかった。

自分が着座状態から倒れたとき、寝てると思われてたんだと初めて分かった。自分と全く同じ倒れ方だった。


すぐに気づかなくて申し訳なかったし、怖かっただろうに、ほとんど何も出来なかった。自分が倒れてばっかりだから、他の人が倒れるなんて思ったこと無かった。

深呼吸した方がいいと言いつつ、自分も血圧下がって深呼吸した。自分も倒れると思うと怖かった。


申し訳なくて、また倒れるのが怖くて、手の震えが止まらなくなって、涙がでた。初めて倒れることが自分のトラウマになってるんだと分かった。倒れることに慣れるのと、意識を失う怖さは別物なんだ。


大体1年に1回は意識を失ってるし、何か原因になるものがある時も、何もなくただ血圧が下がる時もあった。

よくいう「貧血」だと思ってたけど、「低血圧になる」からだということも、慣れてきてから初めて知った。貧血と低血圧は同じようなものだと思ってたわけだし。

どちらにしても詳しい訳では無いけど、私が急激に低血圧になることが多いから、貧血との違いは何となくわかる。貧血にも種類があるだろうけど、血が足りてない状態だから鉄分摂ったり血を増やせるようにすればある程度解消できるんだろう。でも急激な低血圧は、何かを摂取すればいい訳じゃないし、倒れる時は急に倒れる。

だんだん血の気が引く感じが強くなっていって動けなくなって倒れるパターンもあれば、血の気が引くような前触れが全くなく、気づいたらバターンと倒れているときもある。


数年前までは血の気が引く感じがしてから動けなくなって意識を失うことが多かったし、ほとんどがそう。

でも今年は同じ週に2回倒れて、その時は血の気が引く感じはほとんどなく急に意識を失っていた。だから混乱して、さっきまであそこに居たけど、倒れたんだな。頭痛いし、今は私どこにいるんだろう?と思って。何時間か経過したような気分だった。夢を見ていた気がするし。

なのに、多分だけど、数秒しか経っていなかった。さっきと同じ場所から地面に、まっすぐ後ろに倒れていて、周りの人がたった今駆けつけたような感じだった。何があったんだろうと、周りの人と同じことを考えていたと思う。

いつもは慣れているし冷静で、血の気が引いてきたな、これは深呼吸じゃどうにもならないし、倒れるしかない、ビックリさせたらごめん!ということを考えて倒れるんだ。だから周りの人にごめん倒れそうって言う余裕がある。意識を失っても自分でどうにでもできるし、落ち着けばもう大丈夫。それまで通り。

急に倒れると混乱してしょうがないし、自分の体や頭に重大な何がヤバいことが起きているんじゃないかと思った。


何年も何回も倒れてきて、それ自体には慣れてしまった。倒れずとも、倒れそうになったら深呼吸をして、とにかく動かずに、倒れたとき怪我をしないように、周りを動揺させないように、しゃがんだり寝転がる姿勢をとったりする。でもやっぱり、急に意識を失うのは怖いし、いつもはすぐに意識が戻るけど、戻らなくなる可能性も無きにしも非ず。

しかもそういう時って、心臓には異常ないから救命措置で意識だけがない状態で生き延びたりする。そのあといつか意識が戻って健康になればいいけど、そうもいかないかもしれない。


身近な人が亡くなったり意識がない状態にあるときの悲しみとかやるせなさとか、動揺とかは知っている。だから自分が死ぬことより何より、周りが心配で、周りの人のトラウマにならないか、もしそうなったらごめんという気持ちがデカい。

私はママやパパとかうちらのために生きていてくれればいいんだよって言ってくれる周りの人のために生きることを選び続けているし、周りの人の生きる意味がわからなければ、私のためにと思って、できれば生きていて欲しい。

そんな気持ちもあって、死ぬのが怖いし、死ななくても意図せず命に関わる重要な何かが起こることが怖い。


ここまで考えても、自分の目の前で誰かが倒れているのに気づけなかったり、深呼吸した方がいいとか動かない方がいいとか、その位の声掛けしかできなかったり、倒れる時の怖さを和らげてあげられなかったりするんだ。

こういう時は心配の言葉をかけたり状態を聞くより、どうしたらいいのかを教えるような言葉をかけた方が助かると私は思ってる。

大丈夫?って言われたら、息が苦しいのに大丈夫って答えないといけないし、苦しい?と言われても苦しいと答えるしかない。倒れてる方はそれどころじゃない。

それよりは、深呼吸してとか、横になっていいよとか、大丈夫だよとか。

少しはなにかできた方かもしれないけど、何も出来なかったに等しい。気づけなくてごめん。次はもっと早く気づいて、その人がもっと楽になるようにする。

自己満足の文章書いております。良かったらまた読んでください!