ep.30 チャックはキスがしたい

【サマリー】
このチャンネルはアメリカのアクションドラマ「24 -TWENTY FOUR-」の日本語吹き替えパロディーチャンネルである。
CTA:テロ対策エージェンシー捜査官チャック・バウワーの活躍をコミカルに描くコメディドラマ。

最近全く浮いた話がなく、悶々とするチャック。
どうやらキスがしたくてしたくてたまらないらしい。

👱🏻‍♂️チャック・バウワー
👩🏻‍🦱クロイ・オブラク
🧑ダニエル・マクレガー
🐷ジェイムス・アリソン
👨🏿‍🦲ポール・マクフライ
👩🏼‍🦳ヘレン・カーター

【冒頭】
混沌とする世界情勢。テロの脅威は常に存在する。
僕は連邦捜査官、チャック・バウワー。
最近、キスがしたくてたまらない。

【内容】
(ドア開閉音)(歩く音)
👱🏻‍♂️「えーっと、これがテロリストの女の顔のマネキンか。3Dプリンターで造形したものって言ってたが…かなりリアルだな。質感も本物みたいだぞ。」
👱🏻‍♂️「う~む…こんなテロリストにハニートラップかけられたらオレはすぐ落ちちゃうぞ。…しっかしセクシーな唇だな。(唾を飲み込む音)」
👱🏻‍♂️「誰もいないからな…ちょっとだけ練習っと…」
(ドア開ける音)
🧑「チャック、ちょっといいですか?」
👱🏻‍♂️「ぬぉっ!ダニエル!?」
🧑「え!?ちょっとチャック!マネキンに!?」
(ドア閉める音)
🧑「今マネキンにキスしようとしてましたよね?」
👱🏻‍♂️「い、いや…」
🧑「何やってるんですか!これ大事な捜査資料ですよ!」
👱🏻‍♂️「ちょっと…あんまりセクシーな唇だったからつい…」
🧑「いくらセクシーでもキモいですよ!溜まってるんですか!」
👱🏻‍♂️「あ、あぁ…最近すっかりごぶさたでな…って大体!ノックくらいしろお前!」
🧑「あ、それは申し訳なかったです。でも、いくらなんでもマネキン相手にキスって虚しくありません?」
👱🏻‍♂️「う、う~ん。ダニエル、この件は内密にしておいてくれるか?」
🧑「んまぁ、チャックの名誉の為に誰にも言わないでおきます。」
👱🏻‍♂️「頼む。ところで、何の用なんだ?」
🧑「あ、そうそう今日新しく入ってきたスタッフの話聴きました?」
👱🏻‍♂️「あ、そいやまだ会ってないな。」
🧑「この後、歓迎会がてら皆でディナーに行くんですけど一緒に行きませんか?」
👱🏻‍♂️「あ~もうそんな時間か。皆でって、でも誰かは残ってないといけないだろ?」 
🧑「クロイさんはオフィスに残るって言ってます。食欲ないみたいで。」
👱🏻‍♂️「ふ~ん。またダイエット中か。」
🧑「いや、何か今朝から元気無いんですよね。何かあったのかな。」
👱🏻‍♂️「そうか。ま、クロイが残るならいいか。オレも一緒に行こうかな歓迎会。」
🧑「そうですか。じゃあとで!あ、マネキンは持っていきますね!会議に使うんで!」
(♬涙のキッス Aメロ)
★I.L.
(店のにぎやかな音)
🧑👨🏿‍🦲🐷「カンパーイ!」
👱🏻‍♂️「おいおいお前達何回目の乾杯なんだ!?まだ来て30分もたってないぞ!」
🧑「チャックも飲めばいいのに。」
👨🏿‍🦲「そうですよ!私みたいにタクシーで帰ればいいじゃないですか~!こうやって!ヘイ!タックシー!」
👱🏻‍♂️「ポール!もうそんなに酔っ払ってるのか!一体何杯飲んだんだ!」
👨🏿‍🦲「まだ1杯パイだけですよ!ハ~ハッハッハッ!ヒック。」
🐷「モグモグ。ポールはお酒弱いもんね!すぐ酔っ払うんだから。ムニャムニャ。」
👱🏻‍♂️「ジェイムス!お前もうそんなに食べたのか!頼んだ料理全部無くなってるじゃないか!?」
🐷「あ、ホントだ。追加注文しないと!すいませ~ん!」
👱🏻‍♂️「まったく、オレはまだペペロンチーノしか食べてないんだぞ!」
👨🏿‍🦲「ペロペロチ~ノ!ハ~ハッハッハッ!ヒック。」
🧑「あ、あのペペロンチーノにんにくたっぷりでしたね!僕臭いが気になっちゃって。」
👱🏻‍♂️「まぁそれが美味いんだがな。ところでダニエル、新人の奴はどこ行ったんだ?ヘレンって言ったけ?」
🧑「あ、ヘレンさんはトイレだと思いますけど。」
👨🏿‍🦲「トイレに行っトイレ~!!ハーハッハッハッハ。」
🐷「サラミピザおかわり!」
👱🏻‍♂️「しっかしまたとんでもない新人が入ってきたな。お、来たぞ。」
(足音)
👩🏼‍🦳「お待たせ~!」
🧑「ヘレンさん、遅かったんですね!トイレ混んでたんですか?」
👩🏼‍🦳「ヤダ~ダニエルったら~乙女にトイレの事なんて聞かないでよ!」
👨🏿‍🦲「ハ~ハッハッハッ!乙女だって!乙女!ヒック。」
🧑「どっちのトイレに行ったんですか?男用ですか?女用ですか?」
👩🏼‍🦳「もう~!内緒よぉ~!」
👨🏿‍🦲「ナイショの話はアノネノネ~♪」
👱🏻‍♂️「ヘレン、一緒に働くから一応はっきりさせておきたいんだが、君はその~男と女どっちが恋愛対象なんだ?」
👩🏼‍🦳「私のタイプは…チャックみたいな人よ。イヤ~ン。」
👨🏿‍🦲「イヤンイヤンも好きの内~!ハーハッハッハー!」
👱🏻‍♂️「いやいや、僕にはそっちの趣味はないぞ!ダニエルなんてどうだ?」
🧑「ぼ、僕もちょっと…」
👨🏿‍🦲「私には家庭がアリマンモスウレピ~!ヒック」
👩🏼‍🦳「二人共照れちゃって~カワイイ~!」
🧑「チャック、ほら最近キスしてないって言ってたじゃないですか?ヘレンさんに頼めばいいんじゃないですか?」
👱🏻‍♂️「ん!?」
👨🏿‍🦲「イ~デスネ~!キース!キース!」
🐷「え?キス?」
👩🏼‍🦳「えぇ~そうなの~チャックったらゴブサタ~♪私ならいつでもOKよ!あいさつみたいなものだから!ほら、ウ~」
👱🏻‍♂️「いやいや!ヘレン!ちょっと待て!こらダニエル!変な事言いやがって!」
🐷「すいませ~ん!キスの天ぷら下さい~!」
👩🏼‍🦳「一回だけ良いじゃない~ね?一回だけ~。チャックの唇カワイイ~!」
👱🏻‍♂️「ちょ、ちょっヘレンやめろ!あ、あ~!そいや大事な仕事思い出した!」
(立つ音)
🧑「え?」
🐷「すいませ~ん!あとポテトフライも!」
👱🏻‍♂️「ダニエル!オレはオフィスに戻るからな!後は頼んだぞ!」
🧑「ちょっとチャック!」
👨🏿‍🦲「チャック!ごっきげんよう~!」
🐷「え?帰るの?」
👩🏼‍🦳「や~んチャック~!待ってぇ~!キスまだしてないわよ~?」
👱🏻‍♂️「はは、また明日な!あんまり飲みすぎるなよ!じゃ!」
(歩く音)
🧑「ずるいな~!」
👩🏼‍🦳「もう~ドンダケ~!」
🐷「あ、あとペペロンチーノも追加で!」
👨🏿‍🦲「ペロペロチ~ノ!」
★I.L.
(歩く音)
👱🏻‍♂️「ふぅ~ん~?クロイがいるはずなんだが…」
👩🏻‍🦱「(泣き声)」
👱🏻‍♂️「ん?会議室か。」
(歩く音)
(ドアを開ける音)
👱🏻‍♂️「クロイ?」
(電気を付ける音)
👱🏻‍♂️「こんな暗い所で何やってるんだ?」
👩🏻‍🦱「チャック…」
(歩く音)
👱🏻‍♂️「どうした?泣いてるのか?」
(立つ音)
👩🏻‍🦱「泣いてなんかないわよ。」
(歩いて行く音)
👱🏻‍♂️「ちょっと待て。」
(掴む音)
👩🏻‍🦱「何でもないって。」
👱🏻‍♂️「何でもない訳ないだろ!」
👩🏻‍🦱「離してよ!」
👱🏻‍♂️「クロイ!今朝から元気が無いのは知ってる。何があったか話してみろ。」
👩🏻‍🦱「…チャック」
👱🏻‍♂️「一人で抱え込むな!話せば少しは楽になる。」
👩🏻‍🦱「(ため息)…3年間付き合っていた彼と昨日別れたのよ。彼…浮気してたの…」
👱🏻‍♂️「そうか…そうだったんだな。」
👩🏻‍🦱「私彼のこと信じてたから。プロポーズ待ってたのに…(泣く)」
👱🏻‍♂️「それは辛いな。」
👩🏻‍🦱「(泣く)」
👱🏻‍♂️「クロイ、今日は思い切り泣け!泣いて泣いて泣きまくって、そいつの事忘れろ!涙で洗い流すんだ!」
👩🏻‍🦱「チャック…」
👱🏻‍♂️「ほら、来い。オレの胸貸してやるから。」
(抱き合う音)
👩🏻‍🦱「(泣く)」
👱🏻‍♂️「よしよし。」
👱🏻‍♂️「(うん?コイツ…いい匂いだな…)」
(盛り上がる音楽)
👱🏻‍♂️「(いつもは強がってるクセに…可愛い所あるじゃないか…)」
👱🏻‍♂️「(…結構、セクシーな唇してるんだな…)」
👩🏻‍🦱「チャック…」
👱🏻‍♂️「クロイ…」
👱🏻‍♂️「(ん?目を瞑ったぞ…こ、これは…キス待ち顔!千載一遇のチャンス!)」
👩🏻‍🦱「ん?(クンクン)」
👱🏻‍♂️「ん?」
👩🏻‍🦱「ん~口が臭~い!」
(叩く音)
👱🏻‍♂️「いってぇ!!何するんだクロイ!」
👩🏻‍🦱「チャック!あなた一体何食べて来たのよ!めちゃくちゃ臭いわよ!」
👱🏻‍♂️「ぺ、ペペロンチーノだ…にんにくたっぷりの…」
👩🏻‍🦱「私にんにくアレルギーなの!もう!最低!人の弱みにつけ込んで!」
(去っていく足音)
👱🏻‍♂️「ちょ、ちょっと待て!元はと言えば君が…」
(ドアが閉まる音)
👱🏻‍♂️「くっ!はぁ~。最悪だ。くそっ!…ん?マネキン…ここにあったのか…」
(歩く音)
👱🏻‍♂️「ふぅ~…せめてマネキンに…」
(キス音)
👱🏻‍♂️「(クンクン)…何かこのマネキン臭いな。にんにくのせいか?」
(電話音)(ピ音)
👱🏻‍♂️「バウワー。」
🧑「あ、チャック、オフィスですか?」
👱🏻‍♂️「あぁダニエル。どうした?」
🧑「いや、面白い話があって、知らせておこうと思って!」
🐷「ムニエル~!バラさないでよぉ~!」
👱🏻‍♂️「なんだ?」
🧑「今日チャックがキスしようとしてたあのマネキンの事なんですけど。」
👱🏻‍♂️「ん?マネキンがどうした?」
🧑「実は、ジェイムスもキスしちゃったって白状したんです!」
👱🏻‍♂️「なんだと!?…って事は…」
👱🏻‍♂️「おえぇ~!」
(♬涙のキッス サビ)
★END

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