ep.27 チャックお好み焼き屋に行く

【サマリー】
このチャンネルはアメリカのアクションドラマ「24 -TWENTY FOUR-」の日本語吹き替えパロディーチャンネルである。
CTA:テロ対策エージェンシー捜査官チャック・バウワーの活躍をコミカルに描くコメディドラマ。

ジェイムスとダニエルに誘われ、チャックは広島のお好み焼きを食べに行く事に。
笑いにうるさいという店長を爆笑させる事は出来るのか。

👱🏻‍♂️チャック・バウワー
🧑ダニエル・マクレガー
🐷ジェイムス・アリソン
🥣お好み焼き屋の店長

【冒頭】
混沌とする世界情勢。テロの脅威は常に存在する。
僕は連邦捜査官、チャック・バウワー。
今日は、ちょっと面白いディナーになりそうだ。

【内容】
(歩く音)
👱🏻‍♂️「ダニエル!ジェイムス!まだ着かないのか!」
🧑「チャック、もうほぼ着きましたよ!」
🐷「そうそう、お好み焼き屋はそこを曲がった所です!」
👱🏻‍♂️「お好み焼き屋なんてもっと近くにもあっただろ!何でリトルトーキョーまで来たんだ!」
🐷「あ、今日食べるのは広島のお好み焼きなんですよ。」
👱🏻‍♂️「広島?大阪のと何か違うのか?」
🐷「全然違いますよ!言うなれば月とスッポン、水野真紀と水野美紀、ファイザーのワクチンとアストラゼネカの…」
👱🏻‍♂️「わかったわかった。とにかく違うんだな。」
🐷「そうです。どっちも美味しいですが、今日は広島です。実はこのお店、あの有名な"皿から具がハミダシュラン・ガイド"にも載るような有名店なんです!」
👱🏻‍♂️「知らん!それただの大食いの店だろ!ミシュランに訴えられるぞ!」
🧑「着きました!ここです!」
(引き戸を開ける音)
👱🏻‍♂️「やっとか。ふぅ~ここがそのお好み焼き屋か。え~っと、店の名前が…"お好み両面焼き"?当たり前だろ!片面しか焼かないお好み焼きなんてあるか!」
🧑「チャック、席空いてるみたいです。入りましょう。」
👱🏻‍♂️「あぁ分かったダニエル。」
(グ~音)
🐷「お腹空いた~」
(♬若い広場 Aメロ)
★I.L.
👱🏻‍♂️「カウンター席か。他の席は全部埋まってるみたいだな。」
🧑「いつも満席なんですが、今日はすぐ入れて良かったですね!」
👱🏻‍♂️「そういえばイベントやってるとか何とか言わなかったか?」
🐷「あ、そうそう!実は…シークレットイベントのお知らせが来てたんですよ。あそこでお好み焼き焼いている人、ここの店長なんですが、実は店長すご~く笑いにうるさい人で、今日は店長を爆笑させたら代金がタダになるらしいんですよ!」
👱🏻‍♂️「へぇ~変わった店だな。」
🐷「僕もダニエルもまだ店長を笑わせた事が無いんです。その内こっちにも来てくれるはず…あ、来ましたよ!」
(足音)
🥣「めんそーれ!あ、ちゃうわ。いらっしゃい。おー!ジェイムス、いつもありがとう。今日は3人?飼い主も一緒に来てくれたんやね。」
👱🏻‍♂️「めんそーれ?」
🐷「いや店長!めんそーれは関係ないし、僕、飼われてませんよ!」
🧑「そうですよ!家畜の豚じゃないんだから!」
🥣「オッケー!豚玉3枚ね!あいよ!」
👱🏻‍♂️「ん?」
🐷「ちょっと!」
🧑「待って!」
🥣「え?キャンセル?」
🧑「キャンセルキャンセル!いや、頼んでもないし!店長、僕の事もちゃんと覚えていますよね?」
🥣「覚えてるよ。ムニエル。」
🧑「ダニエルです!それ魚料理じゃないですか!」
👱🏻‍♂️「プッ。」
🐷「ねぇムニエル~。」
🧑「ダニエルだよ!」
🥣「え?何エル?」
🧑「ダニエル!まったく~。」
🥣「ダニエル、そちらのトイレ我慢してる顔の方は?」
🧑「あ、この人はチャックです。チャック、こちら店長。」
👱🏻‍♂️「あ、あぁ。よろしく。」
🥣「チャックさんか。よろしく。トイレはこの突き当りを右に曲がったところだよ。」
👱🏻‍♂️「別にトイレは我慢してないぞ!」
🧑「店長、チャックは普段からこんな顔なんですよ。」
🥣「普段から?そうなのか…可哀そうに…」
👱🏻‍♂️「どういう意味だ!初対面だぞ!」
🥣「さて、改めて、ご注文どうする?え~と、ジェイムスとダニエルはいつものでいい?」
🧑「はい!いつもとナジオーで!」
👱🏻‍♂️「ナジオ?」
🐷「店長!具マシマシマッシで~!」
👱🏻‍♂️「おい、どうした?」
🥣「了解。そちらの…チャックさんだっけ?ご注文は?」
👱🏻‍♂️「ん~そうだな。ジェイムスとダニエルは何を頼んだんだ?」
🧑「僕はチーズ玉です!いつもとナジオー!」
🐷「僕は全部のせ玉~!具マシマシマッシ…」
👱🏻‍♂️「もういい!う~んそうだな、じゃぁ豚玉にしようかな。」
🥣「あ、ジェイムス、呼ばれてるよ。」
🐷「誰が豚玉だよ!僕豚じゃないし!」
👱🏻‍♂️「はは。」
🥣「あぁ、注文したのね。あいよ!で、どうする?」
👱🏻‍♂️「ん?何の事だ?」
🥣「両面焼く?片面でいい?」
👱🏻‍♂️「いや両面焼いてくれ!店の名前付けたのアンタじゃないのか?」
🥣「両面ね!片面だったらお腹こわしちゃうから。」
👱🏻‍♂️「当たり前だ!CD-Rじゃないんだから両面焼いてくれ!」
🧑「お~!チャック~!」
🐷「チャック~やるぅ~!」
🥣「素晴らしい!ちゃんと例えツッコミ出来てるね!」
👱🏻‍♂️「ん?そうか?」
🧑「スゴイですよ!」
🐷「いい感じ!」
👱🏻‍♂️「はは。何かちょっと楽しくなってきたな。」
(場面変わる)
👱🏻‍♂️「おぉこのお好み焼き、ソバが入っててめちゃくちゃ美味いじゃないか!?」
🥣「嬉しいね~!材料はメチャメチャこだわってんだよ。」
👱🏻‍♂️「へぇ!そうなのか。」
🥣「キャベツとかソースとか、お店や農家を何十件もまわって、ようやく今の材料に辿り着いたんだ。」
👱🏻‍♂️「どうりで美味いわけだ。どこから仕入れているんだ?」
🥣「材料買うのは絶対セブンイレブン!」
👱🏻‍♂️「コンビニじゃないか!?」
🥣「セブンイレブン以外では買わない。」
👱🏻‍♂️「僕の思ってたこだわりと違うんだよな…」
🥣「あ、そう言えば聞くの忘れてたけど、チャックさんはアレルギーとか大丈夫?」
👱🏻‍♂️「アレルギーか。僕は卵アレルギーが少し。」
🥣「え?そりゃマズイな。ウチのバイトはみんな役者の卵とか作家の卵なんだけど。」
👱🏻‍♂️「いや、その卵だったら構わない!」
🥣「みんな夢持ってるんだから我慢してくれよ。」
👱🏻‍♂️「いや、だから、役者とか作家の卵にアレルギーは無いんだ。アレルギーがあるのはニワトリの卵だ!」
🥣「あぁ、そっちの卵か。だったら大丈夫だ。お好み焼きに使う卵は僕が購入した物だから、全部僕の卵だ。ニワトリの卵じゃない。」
👱🏻‍♂️「金出して買ったのはアンタだからアンタの卵だろうけど、ニワトリが産んだ卵だろ!」
🥣「ああ、そうだ。ニワトリが産んだ卵をセブンイレブンで僕が買ったんだ。」
👱🏻‍♂️「セブンはもういい!卵もこだわってるんだろ?火をよく通してくれたら問題無いから。」
(場面変わる)
🐷「店長!あの~僕一つ悩みがあるんですけど、話聞いてくれませんか?」
🥣「あ、いいよ!どうしたの?ジェイムス。」
🐷「実はこの間、健康診断に行って来たんですよ!」
🥣「健康診断ね。」
👱🏻‍♂️「あ~そう言えばお前それで休みを取ってたな。結果は出たのか?」
🐷「はい、それでですね…色々引っかかっちゃって精密検査する事になったんです。」
🥣「あ~そうだったんだね。」
👱🏻‍♂️「そりゃお前は引っかかるだろ!食生活が荒れ放題なんだよ!」
🐷「まぁそれはそうと、とにかく精密検査を受けてみたんですよ。そしたら…(泣)」
👱🏻‍♂️「ん?」
🧑「ジェイムス?」
🥣「どうしたんだ?」
🐷「どれだけもつか分からないって…」
👱🏻‍♂️「何だと!?」
🧑「えぇ!?」
🥣「え…そうなんだ…」
🐷「はい、なのでもう僕どうしたら良いか…」
👱🏻‍♂️「嘘だろ…」
🧑「そんな…」
👱🏻‍♂️「…ジェイムス…お前…何かしておきたい事とかないのか…」
🥣「そうだね。心残りな事とか。」
🐷「う~ん…最後にお腹一杯食べておきたいなって」
👱🏻‍♂️「そうか…」
🧑「…ジェイムス」
🥣「よし!ジェイムス!今日は腹一杯食ってくれ!特別にナポリタンを作るからよ!」
🧑「ナポリタン!?」
👱🏻‍♂「お好み焼きを作れ!」
🥣「お好み焼きだな!任せとけ!グrrrラッツェェ!!」
🧑「いやナポリタン作る気でしょ!!」
🥣「よぉし!作るぞ!ペッペッ!」
👱🏻‍♂️「唾はやめとけ!」
🐷「ふふふ。嬉しいなぁ~今日も21時以降は食べちゃいけないっていうから困ってたんですよ~。」
🧑「え?」
👱🏻‍♂️「ん?どういう事だ?」
🐷「え?だから明日再検査だから、今日は21時以降は何も食べれないって…」
👱🏻‍♂️「再検査?お前もうすぐ死ぬんじゃないのか?」
🐷「え?何言ってるんですか?こないだ精密検査の前の晩にモツ鍋食べ過ぎて、レントゲン写真がモツだらけで怒られたんですよぉ!」
👱🏻‍♂️「へ?」
🧑「モツだらけ!?」
🥣「んん?」
🐷「お医者さんが、これじゃあどこからどこまでモツなのか分からないって!」
🧑「えぇ~!」
👱🏻‍♂️「はぁ~!?」
🐷「だから今日は絶対21時以降は食べれないんです。もう僕それが悲しくて悲しくてどうしたら良いか…」
🧑「ジェイムス!」
👱🏻‍♂️「馬鹿野郎!オレは本気で心配したんだぞ!」
🥣「だっはっはっはっは~!」
👱🏻‍♂️「店長!笑い事じゃないぞ!」
🥣「本気で心配してくれてたんだろ?[モツ]べきは友だな。」
🧑「上手いこと言わなくていいですよ!」
👱🏻‍♂️「こっちは振り回されてるってのに、アンタはジェイムスの肩を[モツ]のか!?」
🧑「あ!モツで被せた!チャックもう技術を吸収してる!」
🥣「お~チャックさん~。」
🐷「店長!僕もう決めました!今日は21時まで死ぬほど食べます!特製のやつ!よろしく!10枚、いや20枚!」
🥣「あいよ!了解!」
👱🏻‍♂️「まったく、お前ってやつは!」
🧑「本当だよ!人を驚かせておいて!」
🥣「まぁまぁ、でも良かったじゃないか。僕も笑っちゃったよ!…よしっ!今日はお代をタダにするぞ!」
👱🏻‍♂️「何!?」
🧑「え~!本当ですか!?」
🐷「やったぁ!店長太っ腹ぁ!」
👱🏻‍♂️「お前が太っ腹言うな!」
🥣「よ~し!特製全部のせ玉!具マシマシのムニエル20枚!」
👱🏻‍♂️「ムニエルはやめろ!!」
★I.L.
(歩く音)
🐷「あ、チャック、おはようございます~。」
👱🏻‍♂️「あぁジェイムス。あ、そう言えばお前、再検査どうだったんだ?」
🐷「あ、はい。実は…今度は…どれだけお好み焼きか分からないって…」
👱🏻‍♂️「またか!お前食べ過ぎなんだよ!」
🐷「21時以降はちゃんと我慢したんですよ~!それなのにぃ~!」
👱🏻‍♂️「まったく。いい加減にしろ!」
🐷「…でも、確実に分かった事が一つだけあったんですぅ。(泣)」
👱🏻‍♂️「ん?どうした?何かおかしい所でもあったのか?」
🐷「すっごく衝撃的だったんですが…僕ですね…お医者さんが言うには…肥満みたいです。」
👱🏻‍♂️「知ってるわ!」
(♬若い広場 サビ)
★END

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