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シャバの空気はまじでうめえよ

約1ヶ月半の児相生活を終えました!!

問題はミキから預かった電話番号が書いてあるメモですよね。これをどう持ち出すか、バカな頭で超考えました。そして思いつきました、ま○こに忍ばせたらいいのだと。バカですねえ。

でもこれしか方法がなかったのよ。ここを出るときには必ず着替えをすると思ったのよね。だって自分が今着てる服はここで支給されたし、そもそも俺はセーラー服を着た状態でここへ来たから。

ということで児相を出る日の朝、トイレに行ってこの頃はまだ可愛い可愛い処女だった俺ですが(宇宙一どうでもいい情報)おまんちょこの間に小さく折ったメモを忍ばせたのです。

朝食を食べて、職員が声をかけてきたので住居スペースがある2階から1階へ連れて行かれた。

やはりセーラー服を着て帰るらしい。保管されていた私物を袋ごと職員に渡され、小部屋で着替えるように促された。

勝ちを確信したね。職員が出ていって、セーラー服に着替え、すぐメモをおまんちょこから救出して胸ポケットに入れた。完全犯罪。神様、俺におまんちょこを授けてくれてありがとう。そう思いました。

児相から福祉のおばちゃんと母親と一度帰宅して、荷物をまとめてからばーちゃんちへ行きました。

たった1ヶ月半だとしても運動の時間以外はほとんど同じ空間にいたわけだからね、外の世界に出れたのは嬉しかった。それこそ何年間も刑務所にいる人とか、外出ただけで興奮しておしっこ漏らすんじゃねえの。


ただね、メモ帳を持ち出せたのはよかったんだけどこの時の俺、携帯がない。
児相に来る前日の母親との大乱闘で逆パカされて新しいの買ってもらえてなかったんだよね。だから、ばーちゃんちに着いてすぐ家電からかけた。繋がりはするけど出ませんでした。

ばーちゃんちから翌日久しぶりに学校へ行くと事情を聞いてくる子、騒ぐ子、色々いたけどみんなおかえりと言ってくれました。嬉しかったなあ。小学校のときとは違って自分にはちゃんと居場所があるということが嬉しかった。

学校の先生たちは同級生に家の事情でしばらく休みだと伝えていたそう。
仲良い子には即日体験したことをありのまま全て話したけどね。みんな現実味のない話にびっくりしてたけど、当の俺はわりと面白おかしく児相生活してましたからね、笑い話として消化してました。

この頃から大人になってもずっとそうだけど、どんな環境でも面白おかしく過ごしたり環境に順応する能力だけはあったような気がします。これ長所なんじゃねえかな。

で、相変わらずミキには家電から電話してたけど繋がることはなかったんだよね。
そこでじーちゃんに携帯を買ってほしい、携帯がないと学校で仲間はずれにされるとお願いした。すぐ携帯ショップに連れて行くことに成功しました。(クソガキ)
じーちゃんばーちゃんまじで俺のこと好きだからね、甘々なんよ。

じーちゃんは自営で研磨職人をしてる人だったので高齢になっても働いてたけど決して裕福な家ではなかったので、ばーちゃんに後から、また勝手なことして〜とヤイヤイ言われてました。ごめんよじーちゃん。

携帯を手に入れてすぐにCメールを送ったら、確かその日には返信が来た。
知らない家電からの電話だったから出なかったけど○○だったのか〜出なくてごめんね!的な感じだったと思う。

ミキは中3の夏、高校受験に向けて勉強している真っ最中で、当時は母親に引き取られて引っ越したからばーちゃんちのある区には住んでいないことが分かった。

ミキは受験が終わるまで遊んだりするなと親に言われてるらしく、受験が終わるまでしばらく会えないとのことで受験が終わったら遊ぼうと約束をして、すぐに会うことはなかったけどそれでも頻繁にメールする関係になっていった。

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