週報:スト6アーケードモードのすすめ、いいからやれ

・スト6にはアーケードモードってやつがある。その名の通り、ゲームセンターでアーケードゲームとしてプレイする場合のデフォルトのモードがこれになんだが、家庭版の方が一般的になった昨今だとちょっと存在意義が微妙なモードになっている。

・物語としてのストーリーを掘りたいならワールドツアーがあるし、キャラ対策でCPU戦をしたいなら普通にバーサスモードでCPU戦をした方が早い。もっと限定した状況の練習をしたいならトレーニングモードが優秀なわけで。相手を選べないCPU戦を繰り返すだけのアーケードモードにはあまり需要が無いようにも思える。

・でも、スト6のアーケードモード、個人的にはかなり好きである。

・ワールドツアーのストーリーも当然好きなんだけど、これ実はアバターである自分とキャラの関係性のストーリーなんですよね。自分とリュウ、自分と春麗、自分とザンギエフ……みたいなのは摂取できるんだけど、これらは言うなればサイドストーリーというかスピンオフめいたものであって、ストリートファイターの物語の本筋ではない。

・アーケードモードではまさにその本筋の話が読める。

・ケンとJPの確執を起点にした各キャラクター同士のやり取り、すなわちスト6の物語を追えるわけで……個人的には格闘ゲームのキャラゲーとしての魅力を吸える数少ないモードなので結構好きです。思えばギルティやブレイブルーもストーリーモードをしゃぶってばっかで全然コンボできなかった。

・そんなわけでスト6のアーケードモードの個人的好きシーンを紹介します。


ラシードのコンテニュー画面

・アーケードモードと言えばスタート時とゴール時の書き下ろしイラストが目玉だと思うんですが、個人的には負けた後のコンテニュー画面も見所ポイントとして挙げたい。もちろんコンテニューしてもいいし、そのままゲームオーバーにしてもいい。どっちもキャラの個性がかなり出てGOODだ。

・ラシードはパルクールと風による攻めが軽快なファイターで、石油王的な歴史ある家系に生まれつつも放蕩な旅を続ける楽天家。スト6では現代的な配信者になっていて、「有名ファイターと戦ってみた!」動画を作成するために各地のファイターを訪ねている。暇か?

・そんなラシードのコンテニュー画面は、軽快なパルクールから「さぁ~て!撮り直しっとぉ」とユーモア交えながら再戦する。これがね~かっけぇんだ。我々が見てる画面がラシードのGo Proっていう設定なのもイカしてる。そしてゲームオーバーするとそのまま「休むことも肝心さ~……」とか言いながらめちゃ不満そうに不貞寝する。どっちもめちゃくちゃにラシードって感じがして最高。


・A.K.I.のコンテニュー画面

・A.K.I.はシャドルーの残党たるF.A.N.G,.の弟子……弟子というにはちょっとA.K.I.側の態度が異常だが、とにかく師匠譲りの毒と蛇拳で戦う暗殺者といったキャラ。奇抜な髪型とマッドな言動が異常さを引きたてる彼女ですが、僕のような初心者には操作が難しく全然勝てない……アシコンをもう少し強く……!

・そんなA.K.I.のコンテニュー画面、まずカウントダウン中もかなり良い。そんな古典的な悔しがり方する?ってぐらい爪噛んどる。ちなみにゲームオーバー画面だと「これじゃシェンションに褒めてもらえない~……」とめそめそ泣いちゃうんですが、どうもA.K.I.って偏愛と幼さがコンセプトな気がしますね。

・そんで一番良いのが再戦画面よ! 自分に身体に毒をビシバシ打ち込んでズキュゥン!からの「……消します」です。かっけぇーーー。毒使いが自身に毒を投与してバフを得たり復活するの、毒使いのシーンで一番好きかも。


・マノンのゴール画面

・マノンは今作から追加されたバレエと柔道を掛け合わせたスタイルで戦うファイター。貴族生まれでスーパーモデルという一面もあり、気品あるお嬢様キャラクターでもある。Outfit3での一部カラーがサロメお嬢様めいており格ゲーお嬢様みがより一層感じられる……。

・ワールドツアーやアーケードモードの冒頭では、その生まれと才能から強者であることを期待されてきたマノンが、彼女の強さに対する周囲の反応(マノンは強いから)に対する疎ましさ、あるいは諦めを感じていた様子が吐露されています。自身の強さが呪いになっている。

・アーケードモードのボスはマリーザ。マノンと同じく生い立ちから頂点たることを運命付けられている彼女ですが、「強さ」に対する考えはまるで正反対だと言える。誇り高く強さを肯定するマリーザによる豪快な「あんたは強い!」がマノンの呪いを解くエンディング、素直にめ~~~ちゃ好きです。


・ルーク、ジェイミーゴール画面

・ストリートファイター6における二大看板、ルークとジェイミー。過去作において主人公だったリュウケンは、今作ではストーリー的にやや一歩引いたところに居る。ケンはJPとの確執で中心的な存在だけど、リュウはマジでずっと山に引き籠っとる。

・ルークを使用したときのボスはジェイミー、ジェイミーのときはルークとなっており、完全にライバル同士という構図。そしてどちらも「なんか皆いろいろ戦いに意味を持ってるけど、そんなんじゃなくね? ただ負けたくないだけじゃなくね?」というメッセージとなっている。

・かなり格闘ゲーム、ひいてはいろんなゲームの原始的な部分に言及してて、控えめに言って最高。

地味に知らない人多いと思うんだけど、アーケードモードのボス戦ってバトル中に特殊演出の専用ボイスがあるんですよ。開始時なのか決着時なのか戦闘中なのかはキャラごとに違いあるんだけど、これかなり良くて。個人的にはこのルークvsジェイミーだとお互い倒したときに「オラァ!俺の勝ちだぁ!!!」つって叫ぶの、めちゃくちゃ好きっす。

カプコンさんもし可能なら調整で特定キャラでの対戦時に特殊演出入れないっすか。キャラ好きで追ってる人は当然嬉しいし、eスポーツ的配信でもブチ上がること間違いなしだと思うんですが……!

・格闘ゲームの金字塔たるストリートファイター、その最新作にして格ゲー全体の復興にまで貢献しつつあるストリートファイター6。その主人公二人のアーケードモードのエンディングが「とにかくこいつに負けたくねぇ」なの、凄まじく良い。歴史を伴った正拳突きは最高。



・最近、ワンパンマンとアイシールド21の村田先生の腕立ての回数がメキメキ増えてるのが面白い……というか凄い。

・腕立てもエグイ回数になってるけど、ランニングもむちゃくちゃな距離になっておりこちらもすごい。

・僕のような日和った人は「腕立てだけ1000回やるより、腕立てを100回・スクワットを100回・腹筋を100回……みたいにした方がバランスよく鍛えられるのでは?」なんて考えてしまうんだけど、これはもうたぶん間違っている。それを考えたり調べる人よりも、とにかく腕立て1000回やる人の方が偉いからだ。

・やる人ってのは、まずとにかくやるのだ。シンプルな「いいからやれ!」の強さを感じる。バランスとか効率とか、些細なことは後からでいい。

・そんなわけでこれを書きながら、腕立てを50回やった。

・いや1000回って無理じゃない?とか思いつつ、でも、ちょっとだけいい気分だ。嘘が本当になるように、ってセナも言ってたしな。また来週。

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