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2022年に読んだ本

ジヴェルニーの食卓/原田マハ
あなたは、誰かの大切な人/原田マハ
しない/群ようこ
そして生活はつづく/星野源
働く男/星野源
よみがえる変態/星野源
ごはんぐるり/西加奈子
まにまに/西加奈子
ポトスライムの舟/津村記久子
つんつんブラザーズ/森博嗣
喜嶋先生の静かな世界/森博嗣
そういうふうにできている/さくらももこ
鳥類学者 無謀にも恐竜を語る/川上和人
一汁一菜でよいという提案/土井善晴

エッセイ多めの今年。
西さんの文章がだいすきです。日常をちょうどよく切り取って、昔と今のことをちょうどよく混ぜて、形にして、召し上がれ、とされている気がする。言葉選びも好き。
土井先生の本を持って土井先生の講演会に行けたのもよい思い出。
森さんの本を、学部時の同期にお薦めしたら、数ヶ月後にシリーズを読破したと連絡があり驚いた。すごくおもしろかったと言っていたし、読書がしたいと言っていた彼女に刺さったようで、私もとても嬉しい。


直近で読み終えた、ポトスライムの舟 の感想をすこし。
(ネタバレを少々含みます)

読み終えた後、むかしテレビ番組で石田ゆり子さんが言っていた
「お金って紙だから。経験に換えていきたい。」
という言葉を思い出した。

この話の中で、主人公は2度、死にかけている。
自転車にイタズラされて車に轢かれかけた時、
風邪が悪化して咳と同時に血を吐いて倒れた時。
「死」を間近に感じた時、人はやりたいことが明確になってその一瞬、行動力が倍になる、ような気がする。
そして、そうにもならないと、やりたいことができないのか、やりたいことがわからないのか、そもそも私にはそこまでやりたいことなんてないのか。など、きっかけにしてあれこれ考えているところ。

人生の選択肢が増えて自分に余裕が持てるようになると、誰かにあれをしたいこれを返したいと、他者へのいい意味での関心が出てくるものだよね。
私もそうありたいと思う。読み終えた後に頭に思い浮かんだ人たちに、押しつけがましくない程度に、相手が喜ぶかもしれないことをすこし、できたらなと思った。それこそ、自分があした死んでも後悔がないように。

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