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町田、昌子、植田を比較してみた。

■鹿島自慢のCB

今や鹿島アントラーズが育て上げた成功例とも言える3人のCB。今回は柱として活躍している、町田が24歳と先輩の昌子、植田が24歳だったときのデータを比較していく。

■比較方法

今回もFootball LABのチャンスビルディングポイント(CBP)を参考に比較する。

>CBPとは、「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会を構築することができたか」を独自のロジックにより数値化した指標です。選手(またはチーム)に対する評価方法が様々ある中で、「シュート機会への貢献」という観点での評価に軸足を置いています。
>フィールド上で発生するプレーを「プレー項目(パス、ドリブル、クロスなど)」と「エリア」で定義し、①そのプレーがどの程度シュートに結びつくか、②そのプレーがどの程度難しいか、という2つの視点に則った算出式を用いてスコア化します。すなわち、フィールド上で発生する全てのプレーにポイントを与えます。そのプレーがどの程度シュートに結びつくか
=該当プレー×エリア別シュート到達率(当該エリアでのプレーが、最終的にシュートに到達する確率)そのプレーがどの程度難しいか
=該当エリアにおけるプレーの難易度(当該エリアでのプレーが成功する難易度を独自ロジックでスコア化)

■定義

パス
>味方にボールをつなぐことを意図したプレーをパスとしています。クロスは別途ポイント化しているためこちらには含めません。セットプレーは除かれます。
クロス
>グラウンドの3分の1を越えたペナルティエリア両脇の延長線の外から出したパス、もしくは、ペナルティエリア内でもゴールエリアの縦のラインより外側から出し、ペナルティエリア中央付近を狙ったパスをクロスとしています。パスと同様セットプレーは除かれます。
ドリブル
相手を抜こうとする、もしくはかわそうとするプレー。相手と対峙していない状況下でボールを運ぶプレーはドリブルとしていません。
攻撃
上記のパス、クロス、ドリブルのポイントの合計値を攻撃ポイントとして掲載しています。
シュート
足(キック)、頭(ヘディング)、その他の部位などを使い、得点を取ることを目的としたプレーをシュートとしています。その中から枠内へ飛ばしたシュートがポイントの対象となります。ゴールが決まった場合は、特にシュートを打つ意志がなかったとしても最後に触った選手のプレーはシュートとしています(但しオウンゴールは除きます)。セットプレーや2m未満の距離で相手DFなどにブロックされたシュートはポイント対象となりません。
ゴール
ゴールとなったシュートのみを対象としたポイント、ペナルティキックやフリーキック、コーナーキックなどが直接入った場合も含まれます。
奪取
>相手のパス、クロス、ドリブルなどのアクションからボールを奪い自チームの攻撃につなげたプレーに対してポイントが付与されます。ポイントは相手のパス、クロス、ドリブルなどのアクションの失敗確率から算出されるため、相手チームがパスを通しやすいはずの高い位置でボールを奪うと高いポイントがつきやすくなります。
守備
>相手のプレーの成功(味方へつなぐ、もしくはゴール)を阻止した場合に、成功していれば攻撃側に付与されていたポイントがそのまま守備側に与えられます。よって味方ゴールに近い方が高いポイントが付きます。奪取と違いマイボールにならなかったとしてもポイントとなりますので、クロスボールをクリアして相手にコーナーキックを与えたとしてもクロスを阻止したポイントが加算されます。

■比較一覧

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※植田は2018シーズン中に移籍。

■比較

出場時間から見ていくと、おそらくこのペースでいけば町田がトップになるペース。それだけ使われる選手であり、外せないということだろう。また特筆すべきはゴール数。ダントツで町田がとっており、いわゆる鹿島のCBらしいCBは彼かもしれない。CBP全体で言うと、町田が攻撃に貢献できるCBで昌子と植田は守備専任に近いかもしれない。今後のことを考えると町田は現在、着々とインターセプトの技術に磨きがかかっており、そのうち昌子と同レベルになってもおかしくない。そうなれば新しい3番も文句ないだろう。僕の印象では昌子の方が町田よりもチャレンジしていた印象だし、ドリブルやパスで大きく差がつくかと思っていたが、思いのほか町田も負けてなかった。植田に関してだが、この数値で移籍し今も欧州組として日本代表に入り続けていることから、決して完成されてからいくことが全てではないとも言えるだろう。もしかしたら町田も日本より欧州の方がプレーがあっているかもしれないし。

■まとめ

このように、ある程度条件を揃えてデータを取ると「町田を過小評価している自分」に気づくし、応援する側としても時よりこのようなデータに目を向けてあげるべきなのだろう。ひょっとしたら見る目が変わるかもしれない。

■引用元


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