なぜレネ監督を連れてきたのか考えてみた
今回は鹿島が、新監督であるレネさんをなぜ招聘したのかをざっくりと考える回。あくまで個人の仮説だ。
僕が考えるに鹿島は大きく分けて3つの条件を持っていたのではないかと思う。
■条件1:欧州国籍(経験)
鹿島は、これまで日本人やブラジル人の指揮官に頼ってきたが、昨今の物凄いスピードで先端をいく欧州のエッセンスを入れたいということで、いきなり欧州人ではなく欧州を経験しているブラジル人でザーゴを呼んだ。
しかし、ザーゴとの旅は道半ばに終わり、相馬さんに託してなんとか難を逃れたのだった。相馬さんで一命は取り留めたものの、川崎、横浜、神戸、浦和の変革スピードに追いつくまでには相当なスピード感で改革しなければいけないと感じたのか、スイス人であるレネ監督を招聘。ここまでがレネさんを呼んだ経緯になる。
おそらく鹿島のコネクションを考えると、欧州経験あり/欧州国籍/鹿島の目指すスタイル の条件に合う監督はかなり限定的となる。
■条件2:スタイル
背景などは割愛させていただくが、来季の鹿島はショートカウンターをスタイルの軸にするっぽい。巷の情報によると、レネ監督は守備組織の構築とカウンター戦術に長けた監督であるようなので、そこの志向は概ねマッチしていると言える。おそらくそこらへんはザーゴの時の経験を糧にかなりすり合わせをしているのだろう。また、前所属チームのように常に勝利を求められるいわゆるタイトル獲得が義務付けられたチームを率いているようなのでそこもポイントだ。
■条件3:体制
レネ監督就任とともに発表されたスタッフ陣。この体制にテーマをつけるなら、「レネスタイルのJ仕様化」だと考える。リーグ経験のあるムルジャ、鹿島のフィロソフィーを知り、言語化能力に長けた岩政氏。僕が予想するに監督が誰になろうと、日本人にスムーズにフィットする体制をある程度用意するつもりだったと考える。その上で、適したスタッフや許容できる人物をピックアップしたのではないかと。
■まとめ
ここまで見ると、市場に出ている限られた人材の中でなんとかスピード感を持って進められたと見れる。この動きの早さはさすがな感じ。あとは蓋を開けてみるのみといったところだ。
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