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J1 第18節 鹿島アントラーズ×湘南ベルマーレ


■スタメン考察

永戸に変えて杉岡を起用。バックアッパー問題を抱える右サイドとは異なって、序列入れ替えが極めて起きそうなポジション。ボランチは出場停止の三竿に代わって、永木の起用。連戦をこなす上では今節ベンチ入りの名古含めた4人ローテが理想。アラーノに代わって、荒木の起用も予想通り。当面は週末に和泉とアラーノ、途中から荒木が既定路線になりそうだ。また、土居に代わって遠藤の起用。序盤のMVPだけにまた息を吹き返してほしいところ。


■5バックへの苦手意識

薄々予感はしていたが、今年の鹿島は5バックを形成するチームに対してかなり分が悪い。前半のように予め5バックでスペースを埋められると、そもそも前線の選手が捕まえられやすく、動き出す回数が減るからだ。スペースが少ない(相手がいる)ところに動かなくなるのは、当然だ。おそらく、ザーゴもそれは折込済みで、次のフェーズで着手すると思われる。現段階では、エヴェラウドや遠藤のような、質的なところでごまかしているのかもしれない。


■ペースを握られた原因とその後の対策

前半同様に、鹿島は後半立ち上がりも湘南ディフェンスに手を焼く。そして60分頃からは相手の攻撃を度々受ける展開に。この背景には、鹿島サイドの要因よりも湘南の良さがでていたことのように考えられる。ペースダウンした鹿島に対して、湘南の選手からすればこの時間は「本番」。やはり彼らのタフさはJでもトップクラス。ゲームプラン的にも、ここで仕留めて逃げ切りを計画していただろう。この時間に失点しなかったのは、鹿島にとってかなり大きかった。また、ザーゴのアラーノ&名古投入タイミングもギリギリ結果オーライだった。彼ら2人を投入することで、テンポをあげることができたのだ。


■アラーノの真骨頂

湘南も引き分けを狙ってきた後半ロスタイム、ついに鹿島に得点が生まれる。僕はこの点の取り方と得点者に大きな意味があると思っている。最初に5バックとの相性について述べたが、このシーンは例外である。厳密に言えば、ハマれば全方位で解決策になる技だ。まさに今の鹿島の攻撃は「相手にボールが渡った瞬間」がスタートであり、アラーノの得点はそれそのものだと受け止めている。また、ノンストップでプレーを連続するアラーノはその体現者の1人だ。そんな彼が試合におけるヒーローになることは後々さらに価値を感じるだろう。

アラーノおめでとう!!




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